「兵馬俑と古代中国」展・巡回展最終地は東京!お見逃しなく!
弾丸東京旅の帰りに上野の森美術館へ
高校の弓道部同期との集まりがあり、弾丸で東京に行ってきました。
とんぼ返りなので宿泊は赤坂のカプセルホテルへ。
その話はこちら:弾丸旅に便利!都心のカプセルホテルに泊まってみた!
この日は11時台の新幹線で新潟に戻ることになっています。
午前中の時間は美術館に行こうと、上野の森美術館で11月22日から開催中の「兵馬俑と古代中国」展を9時半で予約してあります。
宿泊した赤坂から千代田線で表参道に出て、銀座線で上野へと向かいました。
この日の東京はとてもいい天気で、公園口にもたくさんの人が出ていました。
「兵馬俑と古代中国―秦漢文明の遺産」展
入館は予約制
入館は事前予約制になっていて、9時半の入場で予約してあるので入館もスムーズです。
持参していたスーツケース受付で番号札と引き換えに預け、館内に入ります。
まずは音声案内を購入。
今回の東京会場スペシャルナビゲーターは俳優の谷原章介さん。
全会場のナレーター、声優の浪川大輔さんと共に展覧会の見どころをわかりやすく解説してくれます。
この展覧会は今年京都→静岡→名古屋と巡回して、最終回がこの上野での開催になります。
来年2月5日までです。お見逃しなく。
時代背景
春秋戦国時代
紀元前770年、周王朝は洛陽に遷都しますが、その権威は次第に失われ、各地で有力な諸侯が独立していく時代に入りました。
斉(せい)、楚(そ)、魏(ぎ)、燕(えん)韓(かん)趙(ちょう)、そして秦(しん)です。
その後550年に渡り、その各地の有力諸侯が互いに勢力を奮って対立する世の中が続きます。
それがのちに言われる春秋戦国時代です。
秦の始皇帝
そして紀元前221年、秦の始皇帝がついにこの戦乱の世を終わらせ、史上初めて中国大陸に強大な統一王朝を打ち立てました。
秦はわずか10数年で滅亡してしまいますが、始皇帝の墓に眠る兵馬俑や、万里の長城などの数多くの遺物を残しています。
それらの遺物からは当時の絶大な国力を現代に伝えています。
漢王朝時代
そして紀元前202年、漢の劉邦が西楚の項羽を破って再び中国を統一して漢王朝を築き、秦の国家制度を引き継ぎました。
古代中国において一つの黄金時代を築いた漢王朝、そして秦の始皇帝の秦王朝は、中国の基礎を確立した時代として知られています。
今回の展覧会では、秦漢両王朝の中心地域だった陝西省(せんせいしょう)から出土された品を中心に展示。
日本で初公開のものもあり、古代中国の秘密が明かされます。
兵馬俑とは
1974年、西安郊外の秦の始皇帝陵墓の近くの歴史的発見により見つかった、一体一体違う顔をした等身大の人間の像のことです。
今回の展示ではこの秦の始皇帝の兵馬俑をはじめ、戦国、漢時代を含め36の兵馬俑が展示されています。
この破格なスケールは、日中国交正常化50周年だからこそ実現したのだそうです。
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統一前夜の秦―西戎(せいじゅう)から中華へ
紀元前770年、周王朝の権威が失われ、斉(せい)、楚(そ)、魏(ぎ)、燕(えん)韓(かん)趙(ちょう)、そして秦(しん)が独立。
この春秋戦国時代に、東方の6国から野蛮な国と見られていた西方の小国・秦が、中華統一を成し遂げます。
騎馬俑(絵葉書から)
戦国時代の秦の墓から発掘された騎馬俑。
この時代の兵馬俑の最古のものと見られているそうです。
秦の始皇帝の時代の兵馬俑と比較するととても小さく、写実的でもなく、なんだか可愛らしい兵馬俑。
2. 統一王朝の誕生―秦の始皇帝時代
紀元前221年、秦の嬴政(えいせい)は東方の6国に全て打ち勝ち、史上初の中国大陸を統一します。
それまでの最高の地位だった「王」を超える称号として新たに「皇帝」を名乗りました。
秦は10数年で滅びますが、始皇帝の墓に眠る等身大の兵馬俑や万里の長城など、その残したものの規模からその強大な権力を示しています。
戦服将軍俑
戦車に乗り、歩兵や騎兵の小部隊を統率した高位の武漢の俑を「将軍俑」といいます。
秦の始皇帝陵からは約8000体の兵馬俑が埋蔵すると推定されていますが、その中でも将軍俑は11体しか確認されていないそうです。
この将軍俑はその貴重な1体で、日本では初公開。
立射武士俑
兵馬俑の2号抗は戦車や騎馬、歩兵の混合部隊で、前面には弓兵歩兵部隊が並ぶそうです。
この立射武士俑は指を大きく開いて構えの姿勢をとっていて、左足を標的に向けて踏み出しています。
弓道部の集まりでの上京で奇跡的に出会いました。
3. 漢王朝の繁栄―劉邦から武帝まで
紀元前202年、漢の劉邦が西楚の項羽を破り、再び中華を統一します。
漢は、秦の旧都・咸陽の廃墟の上に長安城を建て、行政も秦の制度を引き継ぎ、古代中国における黄金時代を築きました。
220年に後漢が滅亡するまでおよそ400年、壮大な漢王朝が続きます。
彩色一角双耳獣(さいしょくいっかくそうじじゅう)
角を前に向けて、耳と尾を立て、口を開いて相手を威嚇する一角獣の俑です。
漢代の書物に、一角で善悪を区別する「カイチ」という獣の伝説があり、その由来から一角獣の俑は墓守の役目として埋葬されたと考えられているそうです。
とてもユニークな姿が印象的です。
特別展示!アニメ・キングダムとのコラボ
「キングダム」は、春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す少年と中華統一を志す若き日の秦の始皇帝らの活躍を描いた歴史大河ロマン。
今回はそのキングダムとのコラボで、キングダムに登場する歴史上人物、場所、武具、装飾品などを、展示されている出品物と照らし合わせ、古代中国への理解を一層深めようというパネル展示。
キングダム、ずっと読んでみたいと思っていたので、これをきっかけに読もうかなと思いました。
まとめ
東京・上野の森美術館で開催中の「兵馬俑と古代中国」展に行ってきました。
京都→静岡→名古屋と巡回し、東京が最後地の展覧会となります。
大きなスケールの兵馬俑も見応えがありますが、中国国家一級文物という最高級の重要文物に指定されている貴重な宝もたくさん展示されています。
来年2月5日までの開催です。お見逃しなく!
「兵馬俑と古代中国」展はこちら:https://heibayou2022-23.jp