これは必見!会津八一と棟方志功展・12月10日まで!

会津八一と棟方志功展

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これは必見!会津八一と棟方志功展・12月10日まで!@新潟市会津八一記念館

会津八一と棟方志功展!こちらも12月10日まで!

会津八一と棟方志功展

目の前のやっつけ仕事に追われてウカウカしていたら、

もうすぐ終わってしまう展覧会があちこちにあることに気づきました。

16日までの板谷波山展@敦井美術館、

敦井美術館はこちら:https://www.tsurui.co.jp/museum/

10日までのイッタラ展@新潟県立万代島美術館、

新潟県立万代島美術館はこちら:https://banbi.pref.niigata.lg.jp/

そしてこちらの会津八一と棟方志功展も10日までということで

慌てて会津八一記念館に行って来ました。

会津八一記念館はこちら:https://aizuyaichi.or.jp

会津八一と棟方志功

会津八一と棟方志功展

今年は棟方志功の生誕120年ということで、

棟方志功ゆかりの土地、青森、富山と巡回して、

最終の東京の近代美術館でも12月3日まで特別展が開かれています。

私も前回の上京に合わせて行って来ました。

棟方志功展はこちら:https://www.munakata-shiko2023.jp

その棟方志功と会津八一も親交があったということで今回の2人展が開催されました。

棟方志功は1903年生まれ、会津八一は1881年生まれということで、その年の差は22歳。

展示されている2人の書簡のあらゆるやり取りから、

棟方志功が会津八一を尊敬してやまない姿勢が読んで取れました。

会津八一と棟方志功展

2人の最初の出会いは百済古墳の見学会?だったそうですが、

初対面の棟方志功について「敏感で強烈で自信に強い。

この人柄を見てから、彼の作品を改めて見直し」、

その情熱的な人柄と作品が放つ迫力が一致していることを認め、

才能あふれる芸術家として宗像を賞賛したそうです。

その後、昭和20年(1945)の東京空襲で会津八一は新潟県の今の胎内市へ、

そして棟方志功は富山県の今の南砺市へそれぞれ疎開しています。

その間も互いに書簡をやり取りし、交流を深めました。

2つの菩薩像にまつわるエピソードがすごい!

会津八一と棟方志功展

今回の展示の目玉の1つに棟方志功の代表作の一つ、

「二菩薩(ぼさつ)釈迦(しゃか)十大弟子」があります。

このフライヤーにも掲載されているこの作品、新潟県では初公開とのこと。

「二菩薩(ぼさつ)釈迦(しゃか)十大弟子」の名の通り、

当初は両端に文殊・普賢両菩薩の像もあったのですが、

その2像の版木が戦災で焼失してしまっているため、

代わりに棟方が菩薩名を揮毫(きごう)した希少な作品です。

その2つの菩薩図を会津八一の親交のある新潟の古書店の店主が所蔵していて、

その図に会津八一が自分の歌を書き入れた作品をこの会津八一館が所蔵しているのです。

こちらがその普賢菩薩図。

会津八一と棟方志功展

そしてこちらが文殊菩薩図です。

会津八一と棟方志功展

会津八一は何度も棟方志功に自分の歌の作品の創作の打診をしていたそうですが、

棟方志功は一度も会津八一の歌の作品を作ることはなかったそうです。

なので、この古書店の店主所蔵の2つの菩薩図に会津八一が自身の歌を書き入れたこの作品が

現存する唯一の合作とされているのだそうです。

偶然すぎる偶然の2人のつながり、すごいですね。

38分の棟方志功のDVDが面白い!

会津八一と棟方志功展

展示室の外のギャラリーにテレビがあって、

そこで1975年作成の「彫る 棟方志功の世界」というDVDが放映されています。

15人くらい座れるスペースにエンドレスで流れているのですが、

このDVDがとっても面白かったです。

こちらは棟方志功が主役で会津八一は出て来ませんが、

あちこちに面白い表現がありとても楽しめました。

もう棟方志功のキャッチフレーズのようになっている

「わだばゴッホになる」という言葉ですが、

これを言った時、棟方志功はゴッホが画家の名前とは知らなかったのだそう。

油絵のことだと思っていたそうです。

そして青森では志功を「しこう」ではなく「すこ」と呼んでいたそうですが、

「すこはゴッホ、ゴッホばかり言っていて、風邪ひきだ」と言われていたのだそう。

また棟方志功の説明として

「良いと思えば素直に感動し敬意を払う」

と表現していたのがとても印象的でした。

棟方志功の言葉、

「アイシテモ愛しきれない

オドロイテモ驚ききれない

ヨロコンデモ喜びきれない

カナシンデモ悲しみきれない

それが版画です」もとても印象的でした。

このDVD、東京の棟方志功展では日にち限定の特別イベントでしか見られなかったよう。

https://www.momat.go.jp/events/20231007

それを考えるとエンドレスで流しっぱなしのこちらの展覧会、

見逃すのはもったいない!

10日までです、ぜひ行ってみてください!

まとめ

12月10日で終わってしまう会津八一と棟方志功展に行って来ました。

新潟日報の本社ビル・メディアシップの5階にある新潟市会津八一記念館での開催です。

小さな記念館ですが、想像以上に楽しめる展示でした。

会津八一と棟方志功をつなぐ二大菩薩像図の偶然にはびっくりです。

東京の棟方志功展では特別イベントとして1日だけ公開されたDVDが

こちらではエンドレスで上映されています。これは必見!

チラシを持っていくと入場料600円が2割引になります!

ぜひ行ってみてください!

 

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