糸魚川・谷村美術館がものすごいパワースポットだった!

谷村美術館

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糸魚川・谷村美術館がものすごいパワースポットだった!

糸魚川に「あんこう」を求めて小旅行!

糸魚川荒波あんこうフェア

どこかで入手した糸魚川荒波あんこうフェアのチラシです。

へー!糸魚川でもあんこうが食べられるんだ!行ってみたい!

ということで糸魚川に小旅行中です。

数年前、娘と北茨城まで行って食べたあんこう鍋は最高でした。

親不知(おやしらず)というところに宿泊するので

新潟市内から2時間半から3時間で到着できるはず。

午前中に家を出て…のはずが思わぬトラブル発生で結局11時過ぎてしまいましたが、

途中寄り道しながら糸魚川を目指しました。

その旅の話はまた帰ってからすることにして、

寄り道で出会ったものすごいパワースポット的美術館をご紹介します。

一番行きたかった寄り道先はフォッサマグナ・ミュージアムだったのですが、

フォッサマグナミュージアムはこちら:https://fmm.geo-itoigawa.com

なんと昨年12月とこの1月は修繕工事で休館中、ということを出発してから知りました。

次に行きたかった寄り道先の翡翠園は冬季休館中、ということも現地で知り、

途中寄りたかった道の駅・うみてらす名立は、北陸道名立谷浜ICから車で3分、

なのですが、サービスエリアとICがあって、SAを利用するとICから降りれず…

隣の能生まで行ってしまい入れず…

能生の道の駅・マリンドーム能生はオフシーズンなのか何となくひっそりとしていて…

さあ、どうしよう、と最後の選択肢で入ったのがこちらの美術館でした。

その名は谷村美術館。建築家・村野藤吾氏の遺作となったユニークな外観の美術館。

谷村美術館

その名は谷村美術館です。

玉翠園という日本庭園と隣接、というか一体化した美術館で、

行きたかった冬季休館中の翡翠園の姉妹館のようです。

この谷村美術館は、彫刻家・澤田政廣氏の作品を展示するために

建築家・村野藤吾氏によって設計された美術館です。

開館は1983年。

建築家の村野藤吾氏は1891年(明治24年)に佐賀に生まれ、

早稲田大学卒業後、数々の建築物で数多くの賞を受賞されています。

谷村美術館

代表的なものでは広島の世界平和記念聖堂の設計や迎賓館の改装などがあり、

新高輪プリンスホテルの設計の後、この美術館の設計に携わりそれが遺作となったそうです。

谷村美術館

美術館館内は撮影は禁止されていますが、この外観は撮影OKということです。

谷村美術館

この美術館の全景をシルクロードの砂漠の遺跡に見立てているとのことで、

館内は石窟のような作りになっています。

谷村美術館

外観の色から内部は暗いのかと想像していましたが、中はとても明るい素敵な空間でした。

木造彫刻家・澤田政廣氏の仏像彫刻が素晴らしい!

谷村美術館

美術館の内部は想像と全く異なり、明るく優しい光で溢れていました。

まさに別世界、教会のような祈りの場所のような、厳かな雰囲気に包まれます。

そのある種不思議な雰囲気の中に、木造彫刻家・澤田政廣氏の8体の仏像彫刻が

8つのそれぞれ違った空間に展示されています。

谷村美術館

澤田政廣氏は1894年(明治27年)静岡・熱海生まれで、

中学校を中退後、彫刻家を目指して高村光雲の高弟・山本瑞雲に師事。

熱海市に氏の記念美術館があるようです。

93歳で没するまで多くの木彫作品をはじめ、絵画、陶芸、版画、書など、

さまざまな領域で創作活動を続け、文化勲章も受賞している芸術家です。

仏像彫刻と言ってしまうとまた違ったものを想像していますが、

この美術館に飾ってある8体の仏像はどれも柔らかく、温かみがあり、

光を放つような明るさがある女神のような仏像ばかりで、まさにパワースポット。

金剛王菩薩

谷村美術館

パンフレットにも掲載のこの仏像は昭和57年、88歳の時の作品。H228センチ。

昭和43年に高野山金剛峯寺にて制作開眼。

この美術館のために制作された仏像で、当時彫刻界でとても話題になり、NHKでも放映されたとか。

絵はがきですがこんな空間になっています。

天彦(子供を抱く天使)

谷村美術館

昭和19年、50歳の時の作品。H196センチ。

空爆で亡くなった我が子の魂を抱いて天に昇りたい。

そんな母親の思いを彫刻にして平和への願いが込められています。

弥勒菩薩

谷村美術館

全8体の彫刻のうち、2体が弥勒菩薩でした。

作品全体が優しく柔らかく美しい。

また本物を見にこの前に立ちたいと今でも思います。

癒されます。

魚籃観音

谷村美術館

魚籃観音は33ある観音像の1つで、手に魚を持っているもの、

魚を入れるカゴやビクを持っているもの、あるいは魚に乗っているものなどがあるそうですが、

こちらは手に魚を持った魚籃観音です。

柔らかな光の中に溶けてしまいそうな儚げな色とフォルムがとても印象的です。

そういえば昔住んでいた近所に魚籃坂というところがありました。

今思えば変な地名だと思いますが、魚籃観音を祀ったお寺があったからですね。納得。

曼珠沙華

谷村美術館

昭和34年、66歳の時の作品。H270センチ。

彼岸花に仏をイメージした8本の手を持つ仏像です。

金色なのですが、こちらも儚さを感じさせるような上品な金色で

全くけばけばしさを感じさせません。

線も色も光も本当に繊細で美しく、ずっと見ていられる感じでした。

光明仏身

 

谷村美術館

昭和11年、42歳の時の作品。H248センチ。

奈良時代の聖武天皇の皇后、光明皇后がモデルと言われているそうです。

優しく温かく、でも毅然としていて、直視してはいけないような畏敬の念さえ抱いてしまいます。

古典的な色合いが柔らかなフォルムを包んでいて、気品が感じられます。

弥勒菩薩

谷村美術館

昭和46年、78歳の時の作品。H195センチ。

こちらの弥勒菩薩は日光の太郎杉で作られています。

この赤みは素材の色だそうです。

その赤が生かされてシンプルなのに物凄いパワーを感じる作品だと思いました。

後背の火焔の物凄いパワーと、見慣れない思惟のポーズのギャップが印象的でした。

聖観音(しょうかんのん)

谷村美術館

昭和50年、81歳の作品。

8体の仏像で最も大きく、338センチあるそうです。

ふくよかなライン、穏やかな表情、柔らかな衣の質感、優しい色彩、

どれをとってもこちらを包んでくれるような暖かさを感じる像でした。

西洋の女神にも通じるような風も感じます。

まとめ

いろいろな行き先変更ののち訪れた糸魚川の谷村美術館が秀逸でした。

彫刻家・澤田政廣氏の作品、8体の優雅で上品で温かくて美しい仏像を展示するために

建築家・村野藤吾氏によって設計された美術館だけあって、

建物に入るだけで力強いパワーをもらえるスポット、おすすめです。

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