山水画がかわいい!楠瓊州(けいしゅう)展@敦井美術館(新潟市)
1万歩目指して歩き出したのにFitbitを忘れた!
昨日の観光シンポジウムのパネリストのお役目が終わり、
その話はこちら:初のパネリスト登壇!トキの浴衣で新潟観光フォーラム2023へ!
今日は3ヶ月に一度のデンタルチェックの日。
そして、その後こちらも3ヶ月に1度のコンタクトレンズ交換の日です。
家からデンタルクリニック→コンタクトレンズ→家をぐるっと歩いて回れば
ちょうど1万歩に行きそうなので一石二鳥です。
と思って歩き出してしばらくして、Fitbitをつけてくるのを忘れたことに気づきました。
ショック。
活動量計をつけていないと途端に燃料切れのように歩く気が失せてしまします。
がっかり、ですが、もう引き戻している時間もないので、今日の1万歩は雲と消えました。
Fitbitのアプリも手入力で修正できればいいのですがどうやらできないみたいです。
途中、駅前の敦井(つるい)美術館に寄ってみました!
デンタルクリニックからコンタクト屋さんに行く途中に、
駅前にある敦井美術館に寄ってみました。
ここは以前訪れてそのコレクションにびっくりした美術館です。
その話はこちら:新潟駅から徒歩3分のオアシス「敦井美術館」
ビルの1階にあるので美術館っぽくないというか、目立たないというか。
しかし中に入るとお宝のような展示品が定期的に企画展となって展示されています。
しかもいつもほとんど貸切状態でゆっくり静かに鑑賞することができます。
まさに駅前のオアシスです。
入館料は大人500円ですが、チラシを持っていくと100円引きになります。
開館は午前10時から午後5時まで。
日曜と祝日が休館です。
敦井美術館はこちら:https://www.tsurui.co.jp/museum/
今回の楠瓊州(けいしゅう)展は3月11日まで!
楠瓊州とは、1892年広島県尾道に生まれた日本画家です。
高等小学校を卒業後、京都の服部五老の内弟子となって絵の修行に励みます。
が、2年後に父が急逝、尾道に戻りますが、その後も母と各地を転々とする生活に。
最終的に落ち着いた東京で母が他界、瓊州はそのままその地に残り、
孤独と貧困の中、ただひたすら描くことに生きたといいます。
富岡鉄舟を尊敬し、油彩や水彩、南画の融合を試み、
詩書、篆刻(てんこく:篆書体の文字を印に刻むこと)、和歌にも長けていたそうです。
山水画をかわいいと思ったのは初めてかも!
楠瓊州は、その制作の途中からセザンヌなどの印象派の影響も受けたといいます。
そのせいか、プロフィールの赤貧といったイメージとは違って、
どの作品も温かみのある柔らかさを感じました。
かわいいなんて言っては失礼かもしれませんが、
静物画だけでなく山水画をかわいいと感じたのは初めてかもしれません。
前はそんなに興味のなかった山水画を見るのも最近面白くなってきました。
どこかにちっちゃい人間が描かれていることが多くて、
それを探すのが面白い!
今回もたくさんの山水画が展示されていました。
瓊州が尊敬していた富岡鉄舟の作品も!
楠瓊州は富岡鉄舟を尊敬していたとのことで、
富岡鉄舟の作品も5点ほど展示されていました。
その中でも「日本の名山屏風」という六曲一双の屏風絵が印象的でした。
屏風の数え方はこちらにも:天然素材で描く「やんばる」の動植物!菊田一朗「やんばる屏風展」
まとめ
3ヶ月に1度のデンタルチェックとコンタクトレンズ交換の合間に、
新潟駅からすぐの敦井(つるい)美術館に寄ってきました。
いつ行っても静かで落ち着いて素晴らしいコレクションを鑑賞できます。
まさに駅から3分のオアシスです。
展示中の楠瓊州(けいしゅう)の作品はとても温かくて優しい画風。
山水画ですらかわいいと思ってしまいました。