新潟駅から徒歩3分のオアシス「敦井美術館」

敦井美術館

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新潟駅から徒歩3分のオアシス「敦井(つるい)美術館」

気になっていた場所に入ってみました!

敦井美術館

新潟市の万代シティ方面から新潟駅に向かう途中、

駅の少し手前の交差点の角を通るたびに

いつも気になっていた場所があります。

「敦井(つるい)美術館」です。

敦井美術館

正直、「つるい」と読むことすら知りませんでした。

外観、飾り気のない普通のオフィスビルで何となく美術館という感じがしないのと

いつも何かの用事に向かう途中だったので寄り道する余裕がなかったからだと思います。

去年もちょっと気になる展示があったのですが、

結局入らずじまいでその展示も終わってしまっていました。

柿右衛門の東海道五十三次の絵が描かれたお皿の展示でした。

今美術館のHPを見れば、5年ぶりの全作(55枚)展示だったとか。

惜しいことをしました。

やはり興味を持ったことはその時に行動しないと。

今回またこの美術館に興味を持ったのは

今回の展示「墨蹟と良寛展」の良寛という親しみのある文字があったからです。

ウォーキングのついでに行ってみることにしました。

敦井榮吉氏のコレクションで開館した「敦井美術館」

敦井美術館

敦井美術館は、北陸瓦斯や敦井産業などの社長・会長だった敦井榮吉氏(1888-1984)が

半世紀あまりに渡って収集したコレクションを展示している美術館です。

開館したのは昭和58年(1983年)の敦井氏の誕生日ということなので、

亡くなる前年ということになります。

開館当時の愛蔵品1,000点に加え、開館後も継続して作品収集をしていて

現在は約1,350点の美術品を所蔵しているそうです。

所蔵品の約半数が陶芸作品で、その中核となるのが文化勲章を受賞した3巨匠、

板谷波山、富本憲吉、楠部彌弌氏の陶芸コレクションだそうです。

貰ってきたパンフレットの表紙にあるのは重要文化財の

板谷波山「彩磁禽果文花瓶(さいじきんかもんかびん)(1926)。

とても美しくぜひ実物を見てみたい。

敦井美術館

パンフレットの中に掲載の壺もとても素敵です。

敦井美術館

敦井美術館はこちら:https://www.tsurui.co.jp/museum/

駅から徒歩3分のオアシス

ビルの中の美術館ということで何階にあるのかと思ったら

何と1階、入ってすぐに静寂の空間が広がっていました。

開館時間は午前10時から午後5時。日祝は休館日。

入館料は大人500円、高校・大学生350円、小中学生200円。

土曜日は小中学生は無料になるそうです。

館蔵コレクションによる「墨蹟と良寛展」

敦井美術館

今回この敦井美術館に入ってみようと思ったきっかけは

1月5日から開催されている「墨蹟と良寛展」です。

良寛という馴染みのある名前がハードルを低くしてくれたのが一つ。

そして、書道には詳しくないので「墨蹟」にも馴染みがないのですが、

去年あたりから草書が読めたらいいなぁと思うことがしばしばあって

ちょっとその世界を覗いてみたかった、というのが一つ。

また新潟にいると「良寛」という存在に頻繁に触れることが多いので

もっとよく知りたいと思っていた、というのもあります。

えんでこでも良寛と会津八一に触れました:えんでこ 中央区街歩きに参加してきました

初めて触れる良寛の書

敦井美術館

入館して最初に目にするのが

パンフレットの上から2つ目に掲載されている良寛の俳句の書です。

敦井美術館

すでにここで「草書が読めたらいいな」という思いは挫折しかかるのですが、

それでも実際の書と、その解説とを見比べてみるのは楽しい作業でした。

この企画展では良寛の書が14点、そのほか、

一山一寧(いっさんいちねい)、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)、

木庵性瑫(もくあんしょうとう)、翠巌宗珉 (すいがんそうみん)など僧侶の書が各1点ずつ、

良寛を敬愛していたという会津八一の書が8点など、

全部で35点の作品が解説とともに展示されています。

読みやすかった会津八一の書

敦井美術館

良寛とともに、新潟にいると接点の多い会津八一。

母の生まれ育った古町5番町の出身で、私の大好きな奈良との接点も多く、

今後もっと勉強して知りたい人物の1人です。

その会津八一の書がここで見れたのは、思いがけないご褒美でした。

しかも、何が何だか全く読めず、お手上げだった良寛の書に比べて

会津八一の書は私でも読みやすいと感じたこともますます興味がそそられます。

もちろん全部読めるという訳ではありませんが、

もっと触れていけば読めるようになるんじゃないかという希望を持たせてくれました。

俳人として他の人が読めない字を書くのはどうしたものか、

と会津八一が良寛批判をしていた旨の解説もあってこれも面白い。

展示内容をちゃんと記録してくればよかったな、と反省点もたくさんあるので

3月12日までのこの展示、また行くこともあると思います。

床の間の展示がとても素敵

ほぼ正方形の展示室の一つの辺の半分が床の間のような作りになっていて、

そこに日本画、陶芸、漆芸、彫塑などの作品が飾られています。

この床の間の展示が本当に素敵でした。

床の間が右にあって、床脇(というのですね)が左側にあって、

床の間には横山大観の絵が、床脇の上には漆の棗が、

床脇の下には花瓶が、何というか品よく存在感を持って飾られていて、

これぞ床の間!というものを見せていただいた感じがして、とても感動してしまいました。

写真でお見せできないのが残念です。

これを見るためだけにここへ来て、この前でぼーっとするのもいいなとすら思いました。

敦井美術館

出品目録によると、この日本画の展示は期間中交換されるようで

現在の横山大観が1月22日まで、その後は

1月24日から2月19日が川合玉堂、

2月21日から3月12日が池大雅の日本画になるようです。

この展示に合わせてまた再訪したいと思いました。

まとめ

前から気になっていた敦井美術館に行ってきました。

目の保養になる質の高いコレクションにもびっくりですが、

えー、こんな駅近にこんなオアシスが!

と想像以上に静かでゆったりした空間にびっくり。

そして床の間の展示がとても素敵です。

展示内容も頻繁に変わるようなので何度も行きたい場所の1つになりました。

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