ファッション好き必見!心ときめく「マリー・クワント」の世界!
Bunkamura ザ・ミュージアムに行ってきました!
11月26日から1月29日まで開催中の日本初の回顧展「マリー・クワント展」を見に、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムに行ってきました。
Bunkamuraのオンラインチケットを購入し、オンラインでの事前予約をしての訪問です。
2019年にロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で開催。
約40万人が訪れ、その後スコットランド、オーストラリア、ニュージーランド、台湾と巡回して、
今回の東京が最終地点となる、60年代のストリートカルチャーを牽引したマリー・クワントの業績をたどる日本で初めての回顧展です。
V&Aから約100点の衣服と、小物や写真、映像が展示され、1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナーとしての活動をたどります。
音声ガイドのナビゲーターは声優の梅原裕一郎さん。
そしてビーター・バラカンさんがマリー・クワントが活躍した当時のロンドンについて、そして音楽やカルチャーについて語っています。
この音声ガイド、オススメです。
12月の平日および土曜日の18:00からは「撮って楽しむ! MQ ウィーク♪」として一部のエリアで写真撮影が可能です。
行くならぜひ平日に!
マリー・クワントとは?
マリー・クワントは1930年、イギリス生まれ。
1950年代のロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場して、ミニスカートを広めたデザイナーです。
60年代のロンドン発のカルチャームーブメント「スウィンギング・ロンドン」を牽引した、女性起業家としても知られています。
「スウィンギング・ロンドン」とは、まだ伝統と階級意識が残るイギリスで、若者たちが主体的にストリート発の流行を作り出したムーブメントのこと。
マリー・クワントも、ファッションモデルのツイッギー、ヘアアーティストのヴィダル・サッスーン、そしてビートルズらと共に時代をそのムーブメントを牽引していきます。
ロンドン・チェルシーにBAZZAR開店!
1950年代、ファッションはまだ一部の裕福な人のためにパリのオートクチュールから発信されているものでした。
そんな中、マリー・クワントはロンドンのチェルシーに若者向けのブティック「バザー(BAZZAR)」を開店します。
走ったり踊ったりしやすいミニスカートや自分が着たいと思う服をデザインし販売したところ、爆発的な人気になりました。
上の写真にあるのがマリー・クワントがBAZZARを開店した頃の作品です。
ベルトにローズ、ローウエストにギャザーやプリーツなど、シンプルだけど細かいところに凝っていてとても素敵です。
どれも今着ても全然おかしくないほどかわいい。
ピンクのドレスの後ろの壁に飾ってあるペチコートがおそらく一番最初の頃の作品のようです。
マリー・クワントの名言
「退屈なファッションなんて意味がない。
衣服は自分自身やなりたい自分を表現するための手段なのよ」
マリー・クワントのヘアカットはヴィダル・サッスーン!
マリー・クワントの特徴でもあるショートカットはヘアアーティストのヴィダル・サッスーンによるものでした。
前職で仕事をしていた時、ヴィダル・サッスーンのシャンプーやトリートメントなどヘアケア製品を扱っていたので、なんだかとても親近感を感じてしまいます。
当時はマリー・クワントとの関係性は知らなかったことが悔やまれます。
ヴィダル・サッスーンは、マリー・クワントのデザインした作品を着るモデルたちのヘアカットも担当していたそうです。
マリー・クワントの顧客は裕福な人から小さな子供のお母さんまで、さまざまな人がいました。
フラッパーと呼ばれた彼女たちの特徴はショートヘアのボブ、短いスカート、濃いメイクなのだそう。
マリー・クワントはミニスカートだけでなく、髪もメイクもトータルでデザインしていたのですね。
マリー・クワントの名言
「おしゃれな女性は服を着るの。
服に着られるのではなく。」
ミニスカートのミニはお気に入りの車から!
マリー・クワントがデザインし爆発的に世界に広まったミニスカート。
なんと、このミニスカートのミニは、お気に入りの車の名前「MINI」から命名したのだそうです。
そんなマリー・クワントの自由な発想と豊かなクリエイティビティから生まれる数々のデザインは、夫のアレキサンダー・プランケット・グリーンや実業家のアーチー・マクネアら有能なビジネスパートナーに支えられさらに開花します。
アメリカやオーストラリア、アジアに事業を拡大したり、
ブランドロゴの先駆けとなるデイジーマークを商標登録、現地企業に生産・販売を任せるライセンス契約を取り入れたり、
より多くの女性が手に入れられる既製服の量産体制を実現しました。
また、今でこそ当たり前なPVC(ポリ塩化ビニール)でレインウェアを作ったり、
ジャージー素材のドレスを製作したり、新素材を最大限に活用することで消費者の選択肢を広げました。
作業着などでしか着られなかったパンツやジーンズをファッションに取り入れたのもマリー・クワントなのだそう。
今の女性ファッションへの貢献度が半端ないです。
こちらはウェット・コレクション。
斬新なデザインとカラフルなコレクションが今でも新鮮です。
2度も受賞した大英帝国勲章!
マリー・クワントは新しい女性の役割も率先して果たしました。
1966年には大英帝国勲章(OBE=Order of the British Empire)を受勲。
その際も自身が手掛けたジャージー素材のアイテムで式典に臨むなど、自らデザインした服を着て公の場に頻繁に登場しました。
ヴィダルサスーンによる印象的なショートカットと自らデザインした服を着こなす姿は、「マリー・クワント」というブランドのスタイルが確立していったのだそうです。
マリー・クワントの名言
「昔ながらのファッションはもうおしまい。
今はみんなが着たいものを着ている」
まとめ
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「マリー・クワント展」、本当に心ときめく展覧会でした。
洋裁心が刺激され、目一杯インスパイアーされました。
どれもこれも作ってみたいデザインばかりで、たくさんお絵描きしてしまいました。
とにかくファッションに興味のある人なら必見のオススメの展覧会です。
バタリック社(Butterick)という会社がマリー・クワントの服の型紙を販売していたそうです。
今もあるのか気になります。
モードへのときめきはこちらでも:モードへのときめき!いつの時代も変わらない!