モードへのときめき!いつの時代も変わらない!

文化学園服飾博物館

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モードへのときめき!いつの時代も変わらない!

文化学園服飾博物館に行ってきました!

股関節手術後の定期検診で上京しました。

その最終日、初めて新宿の文化学園服飾博物館に行ってきました。

こちらがそのフライヤーです。

文化学園服飾博物館

「ヨーロピアンモード」展です。

表紙は可愛らしい小花のプリントのボリュームあるディ・ドレス。

服づくりという観点からも、布大好きというテキスタイルの観点からも、ファッションという観点からも「見てみたい!」気持ちが止まりません。

新宿駅から徒歩7分…のはずが、新宿の地下道がわかりにくく、ちょっと大回りしてしまいました。

文化学園服飾博物館

文化学園服飾博物館に到着です。

文化学園服飾博物館

注意事項のパネルのイラストもおしゃれ!

文化学園服飾博物館

文化学園服飾博物館とは

文化学園服飾博物館

文化学園服飾博物館は、学校法人文化学園を母体とする日本では数少ない服飾専門の博物館です。

文化学園は1923年に創設されました。

文化学園服飾博物館

現在では文化学園大学、文化服装学院、文化ファッション大学院大学、図書館、博物館、服飾関連研究所、出版局などを擁しています。

文化学園服飾博物館

ファッションの総合教育機関として日本の服飾教育の中心を担い、 ファッショ ン界に多くの人材を送り出しています。

文化学園服飾博物館

学園の創設当初から、優れた実物資料による教育・研究をめざし、服飾の専門博物館を設置することが構想されていました。

そのための資料の収集が進められてきました。

文化学園服飾博物館

文化学園服飾博物館は1979年に開館し、2003年には学園創立80周年を記念して甲州街道沿いの現在の施設、 新宿文化クイントビルに移転しています。

文化学園服飾博物館

生活に欠かせない「衣」 をテーマとした大学附属の専門博物館として、学術研究資料の目的で収集された衣服や染織品などを広く社会一般にも公開しています。

文化学園服飾博物館はこちら:https://museum.bunka.ac.jp

コレクション

 

文化学園服飾博物館のコレクションは、博物館の設立以前、母体である文化学園 (1923年創立)が洋装化教育の充実をはかる目的で収集した資料が基となっています。

服飾に関する教育・研究の一助にと開設され、日本をはじめ世界各地の服飾資料とその関連の資料も含めて収集しています。

主な収蔵品は:

日本では小袖、能装束、近代の宮廷衣装、庶民の服飾、正倉院裂・名物 裂などの裂類、調度類。

文化学園服飾博物館

ヨーロッパでは18世紀から20世紀の各時代の 典型的スタイルのドレス、オート・クチュールのデザイナーの作品、帽子、靴 バッグ、東欧の民族衣装など。

文化学園服飾博物館

アジア・その他の地域では中国・朝鮮 の宮廷衣装。

文化学園服飾博物館

インドネシア、インド、中近東、アフリカ、中南米の民族服飾や染織品など。

文化学園服飾博物館

「ヨーロピアンモード 特集・花」展

今回の展示は1ヨーロッパを発信源とする約250年の女性モードの変遷が、その社会背景とともに紹介されています。

また特集として、8世紀から20世紀までの花模様のドレスが展示されています。

ヨーロッパのドレスは、それぞれの時代でスカートの形や丈、袖の大きさなどに流行が見られました。

これらの流行は、政治的、経済的、社会的な要因が密接に関係しています。

宮廷が流行を生み出した18世紀。

産業の発達や社会の成熟とともに変化する19世紀。

そして、若者や大衆が流行の担い手となった20世紀末。

また特集として取り上げられている「花」模様、はいつの時代にも好まれてきました。

花の種類や色、配置、また織物、刺繍、捺染といった表現方法によって、さまざまな印象を与えます。

ローブ・ア・ラ・フランセーズ 1770―75年頃

文化学園服飾博物館

ローブ・ア・ラ・フランセーズと呼ばれる典型的なロココの女性服。

ガウンと現在のスカートにあたるペティコート、三角形のパネル状のストマッカーから成っています。

ガウンは前あきで、背中に大きな襞がたたまれています。

これらはコルセットとパニエという下着で整えた後に着装されたそうです。

ローブ・ア・ラ・フランセーズは、1789年のフランス革命によって衣服が大変革を迎えるまで盛装用として着用されていました。

18世紀のフランスではロココと呼ばれる宮廷文化が花開きます。

デイ・ドレス 1835年頃

文化学園服飾博物館

釣鐘型のスカートと大きく膨らむ袖が特徴的なデイ・ドレス。

1820年代には羊の脚のように、肩から巨大に広がり手首に向かって細くなるレッグ・オブ・マトン袖が見られるようになりました。

1830年代後半になると、リボンやレース、段飾りなどによって袖が留められ、膨らみが肘および前腕へ移動していきます。
このようなドレスのデザインは、1830年代に全盛となるロマン主義が理想とする女性美や女らしさを色濃く反映しています。

ロマン主義の芸術家たちは、憂愁な雰囲気を持ち、青白い肌をした華奢な女性の姿に美しさや女らしさを見出しました。

デイ・ドレス 1865年頃

文化学園服飾博物館

1865年頃、スカートの膨らみが最大になったクリノリン。

スカートの膨らみは後方に大きなボリュームを見せています。

スカート部分に多量の絹織物を使用するクリノリンの流行は、低迷していた絹織物産業を活性化させたそう。

織機の改良、染色技術の発達、またミシンの実用化もこの時代の衣服産業を活気づけました。

クリノリンは元来,19世紀なかばに登場する馬毛と麻の混紡地を使ったスカートを広げるためのアンダースカートを意味したそうです。

が、後に材料の移管に関わらず、この時期の大きく膨らんだスカートやその腰枠を指すようになったそうです。

イブニングドレス 1890年代

文化学園服飾博物館

1880年代後半になるとバッスル(スカートの後ろの部分にバッスルーカゴという意味―と呼ばれる腰当てを入れて膨らませたスタイル)は縮小し、スカートのラインはすっきりとした形へと移行していきます。

それに対して、袖が90年頃から大きく膨らみ、ジゴ袖の再来ともいえる大きな袖は、エレファント・スリーブと呼ばれ、95年頃最大となったそうです。

デイ・ドレス 1910年頃

文化学園服飾博物館

この頃は女性服がコルセットから解放される過渡期でした。

ハイ・ウエストでシンプルなシルエットと柔らかい素材使い、前時代の人工的な造形から解放されたゆったりとしたラインになっています。

イブニング・ドレス 1920年頃

文化学園服飾博物館

メタリックな質感、平画的な裁断は1920年代ドレスの典型的な要素でした。

ドレス 1950年代中頃 シール・チャップマン

文化学園服飾博物館

シール・チャップマンは1950年代頃のアメリカのトップデザイナーでした。

女性の身体を美しく活かすシルエットが特徴で、マリリンモンローのお気に入りのデザイナーでもあったそうです。

ドレス 1954年秋冬 クリスチャン・ディオール

文化学園服飾博物館

ディオールのニュー・ルックは、1947年、第二次世界大戦後、平和な世界の訪れとともに誕生しました。

たっぷりと使いウエストを絞り、ミドル丈のフレアースカートが描くシルエットは“8ライン”と呼ばれ、その後のトレンドになっていきます。

戦時中のストイックなスタイルから、女性らしさを強調したファッションの移行は、平和のシンボル=ニュールックとして多くの女性たちに受け入れられました。

ドレス 1960年代後半〜70年代前半 エミリオ・プッチ

文化学園服飾博物館

イタリア出身のプッチは、フィレンツェを中心に1950年頃から活躍。

イタリアの高度な技術を生かした鮮明なプリントで、アメリカ市場を皮切りに世界を席巻しました。

軽く、薄い絹地を使った彼の服は、世界のジェット・セッターたちに愛用されたそうです。

ドレス 1970年頃 オージー・クラーク

文化学園服飾博物館

60年代から70年代にかけて、ファッションの先端を走っていたロンドン。

その時代に生まれた「天才」と言われたのがオジー・クラークです。

イヴ・サンローランやトム・フォードなどに多くの影響を与えたといます。

まとめ

初めて行った文化学園服飾博物館。

いつの時代も人々のファッションへのエネルギーは素晴らしいということを体感した展示でした。

どれも決して古さを感じさせず、今でも着てみたいドレスばかりでときめきます。

洋装のみならず着物のコレクションもたくさん所蔵しているとか。

文化学園服飾博物館

6月からの「型染―日本の美」など、今後の展示の予定も気になるところです。

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