学びがいっぱい!平城宮いざない館は立派な博物館!
何も知らずに入ってびっくり!平城宮いざない館!
年に一度のお楽しみ、正倉院展・秋の奈良旅。
今年は1人で行ってきました。
この旅では前から行ってみたかった平城宮跡に行くことができました。
思っていたより何倍も大きな敷地で壮大なプロジェクトが進んでいました。
その話はこちら:朱雀門の向こうによみがえる!壮大な平城宮の世界!
大極殿から朱雀門に戻り、平城宮いざない館という建物に入ってみることにします。
最初に入った天平うまし館や遣唐使船の反対側、
遣唐使船はこちら:平城宮跡歴史公園へ!天平うまし館で遣唐使船に乗る!
朱雀門に向かって右側にある建物です。
この平城宮いざない館は、
奈良時代を今に感じる「特別な場所」である平城宮跡歴史公園の意義とすばらしさを伝え、
当時の面影を残す公園や寺社へといざなうガイダンス施設です。
時空を超えて奈良時代の平城宮を体感し、出土品や資料に触れ、
公園のいまを楽しむなどの体験を通して、平城宮跡の多彩な魅力を感じることができます。
館の正面に立つ銅像!棚田嘉十郎がすごい!
平城宮いざない館の立派な建物の前に建つ銅像は、
この平城宮跡の保存に尽力した棚田嘉十郎という人のものでした。
嘉十郎は奈良国立博物館の植木職人だった人で、
植木の作業中、観光客から奈良の都はどこにあったのかと聞かれることが多いのに、
返事ができなかったことに端を発して、
その後、すでに農地になっていた現在の平城宮跡地の保存に、
まさに自身の命をかけて尽力したのだそうです。
土地買収、寄付金集めなど自ら全国を巡って賛同者を募り、
自分の自宅を売却、自らの視力も失うなど、想像を絶する人生を送りました。
この人がいなかったらこの公園はなかったと思うと、
やる人がいないなら自分がやるしかない、という民間人1人の力の凄さを感じます。
屋外学習!地元の子供達がうらやましい!
平城宮いざない館に入ってみました。
入ってびっくり、奥まで相当の広さのある施設です。
天平うまし館の規模から想像して、まさかこんなに大きな施設だとは思いませんでした。
館内は大きく分けて4つのエリア、
平城宮跡の今を伝えるエリア、
平城宮の様子を伝えるエリア、
当時の営みを伝えるエリア、
そして当時の出土品や資料を展示、開設するエリアに分かれています。
平城宮の様子を伝えるエリアでは、
1300年前の平城宮にタイムスリップして当時の平城宮の姿を見ることができます。
平城宮全域の復原模型(1/200)や大型映像、平城宮一日絵巻など、
当時の平城宮に入り込んだような空間の中で、
奈良時代の雅な世界を楽しむことができるようになっています。
時を超えて、という奈良時代を出土品と資料から読み解くエリアでは、
奈良文化財研究所による継続的な発掘調査・研究により明らかになってきた
平城宮・平城京の姿を学ぶことができ、
現代人でも共感できるような視点で出土品や資料を紹介しています。
それぞれの見せ方が素晴らしく、いざない館というよりもう立派な博物館です。
この日も黄色い帽子を被った小学生が屋外学習で来ていました。
みんな一生懸命、メモを取ったり話し合ったり。
本物の資料や出土品がこんなに身近にあって、羨ましいくらいです。
ここはもっと時間をかけて、博物館として楽しみたいと思う場所でした。
平城宮いざない館はこちら:https://www.heijo-park.jp/guide/suzakumon/izanaikan/
まとめ
平城宮跡歴史公園の平城宮いざない館に入ってみました。
全くの予備知識なく行ったので、想像以上に大きな施設で驚きました。
館内は大きく分けて4つのエリアで構成されていて、まさに立派な博物館です。
見せ方も工夫があって楽しく面白く、この日も屋外学習の小学生がたくさん学んでいました。
この施設だけのためにもっと時間をとって訪れたいと思いました。