広島県立美術館で2つのラッキー!ケンビとゲンビが面白い!

広島県立美術館

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広島県立美術館で2つのラッキー!ケンビとゲンビが面白い!

縮景園から直結!広島県立美術館へ

日本全県めぐり2周目・45県めの広島旅(10月28−30日)を後追い記録しています。

縮景園

思いがけず楽しんだ広島藩主の大名庭園・縮景園の後は

広島県立美術館に向かいました。

地方を訪れた時にはなるべくその県の県立美術館に寄るようにしています。

県立美術館はいわばその県イチオシの美術館なので、コレクションも立地も素晴らしいことが多いからです。

広島県立美術館

ここ広島県立美術館も縮景園と美術館の裏口(と言っていいのか?)で直結している立地の良さ。

どんなコレクションが見れるのでしょうか。ワクワク。

今回も県立美術館に行くことが目的なので、どんな展示をやっているかは調べていませんでした。

訪れたのは10月29日の土曜日。

何というラッキー!

広島県立美術館

翌日の30日に終了する企画展「皇室の美と広島」展と、

広島県立美術館

この日29日から開催する企画展「ケンビとゲンビの作品を並べたら、美術についての疑問が解ける(かも)」展が両方見れるピンポイントの日でした!

早速中に入ります。

広島県立美術館

裏口?いっぱいに広島県と縮景園の歴史を説明するパネルが貼られています。

広島県立美術館

右手に見えるのが受付です。

広島県立美術館

正面から入ってくるとこんな景色。

広島県立美術館

後ろに縮景園が綺麗に見えるようガラス張りになっています。

あれ?あの大きな彫刻はボテロっぽい?

広島県立美術館

と調べたらやはりボテロの作品でした。

休館中の広島市現代美術館収蔵の作品のようです。

https://renovation2023.hiroshima-moca.jp/program/dokokade_kenbi_botero/

ボテロは南米コロンビアの作家で、このボリューム感のある作風で知られています。

大昔、パリを一人旅した時、どのストリートだったか忘れましたが街路樹に並んでいた彫刻が印象的で、ボテロのことを知りました。

ちなみに表の正面玄関はこんな感じです。

広島県立美術館

「ケンビとゲンビの作品を並べたら、美術についての疑問が解ける(かも)」展

広島県立美術館

受付から早速2階へ上り、「ケンビとゲンビの…」から見てみます。

今回のラッキーその1は、この日が初日のこの企画展と、明日で終わる企画展の両方が見られること。

そしてラッキーその2は、来年の3月まで改装閉館中の広島市現代美術館の作品が、この「ケンビとゲンビ…」の企画展で見られることです。

どちらも偶然、本当にラッキーです。

この「ケンビとゲンビの…」展は、

広島県立美術館=ケンビと、広島市現代美術館=ゲンビの作品をコラボレーションさせながら、

美術についての質問に答えようという展覧会です。

広島県立美術館は1968年の開館以来、広島県にゆかりのある作品を中心に、近代の美術作品を多く所蔵しています。

広島県立美術館はこちら:https://www.hpam.jp/museum/

広島市現代美術館は1989年に公立では国内初の現代美術専門の美術館として開館、現在は改修工事のため来年の3月まで休館中です。

広島市現代美術館はこちら:https://renovation2023.hiroshima-moca.jp

この休館の機会に、両方のコレクションの中から、異なる時代、ジャンルの作品約80点を対比しながら、新しい楽しみ方を提案しようというものです。

こんな形でケンビとゲンビが質問に答えていきます。

広島県立美術館

こんな感じ

館内、撮影可能な作品もありました。

レインボー・ディナーセット

広島県立美術館

こちらは靉嘔(1931―)の「レインボー・ディナーセット」。

茨城県生まれ。絵画、立体など多様な形式の虹色の作品で知られています。

1958年にNYに渡り、前衛的な芸術運動「フルクサス」に参加。

人間の感覚を意識した作品や周囲の環境を取り込んだインスタレーションなどを発表、先駆的な表現として注目されたそうです。

草間彌生さんの作品「私の犬のリンリン」

広島県立美術館

この作品と対峙していたのは

伊万里柿右衛門様式色絵馬

広島県立美術館

江戸時代17世紀後半の作品です。

これらの陶磁器は江戸時代の前期以降、ヨーロッパからの注文を受け多くが長崎からフランスなどに輸出されたのだそうです。

当時のヨーロッパには粘土で作る陶器はありましたが、石を砕いた粉を使って焼く、硬い磁器は作ることがで来ませんでした。

ヨーロッパにとって磁器は憧れの的だったのです。

ヨーロッパでは磁器の類似品を作ったり磁器を作る研究を進め、ドイツのベットガーが磁器を焼くのに成功。

ヨーロッパ各地で磁器が作れるようになったのだとか。

ポーセリンというのはヨーロッパ発と思っていたので驚きです。

伊万里色絵花卉(かき)文輪花鉢(柿右衛門様式)

広島県立美術館

こちらは重要文化財。江戸時代17世紀後半の作品です。

この作品のかつての持ち主は、ドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王(在位1697-1733)だそうです。

ヨーロッパ1の磁器コレクターだったそうで、東洋から2万5000点もの磁器を集めたのだとか。

当時のヨーロッパの王侯貴族間での磁器の流行は凄まじくて、他の王が持っていた磁器151点を兵士600人と交換したこともあるとか。

他にも蒔絵、文庫など目を見張る作品が多く展示されています。

印象に残る会田誠さんの「人プロジェクト」

写真では残せなかったのですが、現代美術作品も興味深いものが多くありました。

フライヤーではこれらの作品が紹介されています。

中でも印象に残ったのは会田誠さんの「人プロジェクト」です。

人間の習性を見事に表現した作品で、苦笑なのか後ろめたさなのか、忘れられない作品でした。

こちらに紹介されています:https://numero.jp/culture-20180216-aidamakoto/

初めて知ったアーティストですが、新潟市の出身だと知り、それも含めて印象に残りました。

まとめ

広島県立美術館

縮景園から直結している広島県立美術館を訪れました。

ラッキーなことに訪問日が初日の企画展と、翌日で終わる企画展の両方見ることができる日の来館でした。

さらに来年の3月まで改装閉館中の広島市現代美術館の作品が、この企画展「ケンビとゲンビの作品を並べたら、美術についての疑問が解ける(かも)」で見られるラッキーも!

この「ケンビとゲンビ…」展、展示内容も方法もとても楽しめました。

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