もう日本で見られないかも!必見のメトロポリタン美術館展

メトロポリタン美術館展

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もう日本で見られないかも!必見のメトロポリタン美術館展

国立新美術館に行ってきました!

メトロポリタン美術館展

楽しみにしていた展覧会に行ってきました。

六本木の国立新美術館で2月9日から開幕の「メトロポリタン美術館展―西洋絵画の500年」です。

大阪で開催されていた同展覧会の巡回展になります。

メトロポリタン美術館展

何がすごいって、メトロポリタン美術館の主要作品65点、

そのうち日本初公開のものが46点も大集結するという夢のような企画です。

今見ないと一生見れないような作品も多く含まれていて、必見の展覧会!

メトロポリタン美術館展

作品は撮影禁止ですが、会場の一番最後の動画は撮影OKだったので、そちらの主に日本初公開の作品の画像を併せて記録したいと思います。

メトロポリタン美術館とは?

 

メトロポリタン美術館展メトロポリタン美術館は1870年、4月13日に創立されました。

1866年7月4日、パリでアメリカの独立宣言90周年を祝うために集まったアメリカの人々によってその構想が提案されたのが始まりです。

アメリカ国民のための美術の教育と振興を図ることを使命とし、実業家、資産家、芸術家らが創立者として尽力。

創立当初1点もなかった作品は、個人コレクターからの寄贈など、関係者の努力でコレクションを形成していきました。

そのコレクションを1872年2月20日にニューヨーク・マンハッタンの小さな建物の中で一般公開を開始。

1880年、現在のセントラルパーク内の建物に移ります。

以来、拡張を続け、現在では先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の考古遺物、美術品150万点余りを有しているそうです。

改修工事によって実現!美の至宝の来日!

メトロポリタン美術館展

今回展示されているヨーロッパ絵画部門のコレクションは、美術館創立1年後の1871年、ヨーロッパの画商から購入した174点の絵画からはじまったそうです。

その後、寄贈、遺贈、購入により拡大し、現在は13世紀から20世紀初頭まで、2500点以上に及ぶヨーロッパ各国の絵画を所蔵しているとのことです。

メトロポリタン美術館の2階にヨーロッパ絵画部門の作品が常設展示されています。

現在その展示室で2018年から「スカイライト・プロジェクト」が進んでいます。

天窓からの自然光をギャラリーの照明に活用して、より快適で自然な鑑賞環境を整えるプロジェクトです。

この改修工事のおかげで、今回の展覧会が実現しました。

まさに今を逃したら日本では見ることのできないコレクションなのです!

メトロポリタン美術館展はこちら:https://met.exhn.jp

名画と共に500年の時の流れを体感!

メトロポリタン美術館展

今回のこの夢のような展示は、時系列に500年の西洋絵画の歴史をたどります。

3つのセクションに分かれていてそれぞれ「信仰とルネサンス」「絶対主義と啓蒙主義の時代」「革命と人々のための芸術」と進んでいきます。

  1. 信仰とルネサンス

 

メトロポリタン美術館展ルネサンス文化は、イタリアのフィレンチェで15世紀初頭に開花、16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛しました。

中世の神と信仰を中心とした世界観に対して、それより先の古代ギリシア・ローマの人間中心の文化を理想とし、その再生(ルネサンス)を目指したのです。

メトロポリタン美術館展

中世の絵画では、キリストや聖母は平面的で超然とした姿で描かれ、神性が強調されていました。

ルネサンスの絵画では、古代美術を手本に立体的で人間らしく描かれました。

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人物を取り巻く空間も遠近法を用い、奥行きが表現されるようになりました。

人間味あふれる古代の神々を描いた神話画が、宗教画と並んで絵画の重要ジャンルになりました。

メトロポリタン美術館展

ドイツやオランダなどの北ヨーロッパでは16世紀の宗教改革による聖像礼拝の否定を受け宗教画の需要が減り、神話画や肖像画が隆盛します。

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  1. 絶対主義と啓蒙主義の時代

メトロポリタン美術館展

17世紀、ヨーロッパ各国では君主が主権を掌握する絶対主義体制が強化されます。

また18世紀にかけては啓蒙思想が隆盛しました。

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この時代の各国の巨匠の絵画30点が展示されています。

17世紀の初め、カトリック世界の中心であったローマで、激しい明暗の堆肥や劇的な構図が特徴のバロック様式が生まれました。

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このドラマチックなバロック様式美術が、カトリック教会と専制君主の宮廷、聖俗2つの権力誇示のために活用されます。

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イタリア、スペイン、フランドルなどのカトリック圏の国では、信仰心を高揚させる宗教画が制作されました。

またスペイン国王フェリペ4世の宮廷では、王侯貴族の壮麗な肖像画が盛んに描かれます。

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一方、プロテスタントを公認宗教としたオランダでは、自国の豊かな自然を描いた風景画、花などを描いた静物画や、市民や農民の日常生活を描いた風俗画が発展。

またフランスでは太陽王ルイ14世の統治下で、王権を称揚する芸術を作り出そうとしていました。

アカデミーが美術制作の中枢を担い、古代とルネッサンスの美術を模範として古典主義様式の絵画が展開されます。

18世紀になると軽やかで優美なロココ様式の絵画が現れ流行します。

アカデミーの理論では低く位置付けられてきた風俗画や生物画の分野で優れた作品が生まれ、女性画家も躍進します。

  1. 革命と人々のための芸術

メトロポリタン美術館展

19世紀、ヨーロッパ全土に近代化の波は押し寄せ激動の時代に突入します。

19世紀の画家たちは市民社会の発展を背景に、絵画に数々の革新をもたらしました。

1789年フランス革命勃発。

メトロポリタン美術館展

フランスのみならず、全ヨーロッパの近代社会成立の転換点となります。

各国で次々と蜂起した民衆の波は1848年に頂点に達します。

社会の急速な変化の中、美術の世界にも新たな潮流が次々と現れます。

メトロポリタン美術館展

19世紀前半には、個人の感性や自由な想像力に基づき、幻想的な風景や物語の場面を描くロマン主義が台頭。

これは普遍的な理想美を追求するアカデミズムに対抗するものでした。

19世紀半ばに流星したレアリスム(写実主義)は、農民や労働者の生活情景や身近な風景を理想化せず、ありのままを描きました。

レアリスムは近代化が進むパリの都市生活を描いたマネやドガに、そして1870年代に印象派と呼ばれることになるモネやルノワールに受け継がれていくのです。

印象派の画家たちは、新しいパリの街並みや郊外の風景を観察、その一瞬の印象をクリアな色彩とタッチで描き止めていきました。

1880年代後半には、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなど、ポスト印象派とされる画家たちが躍進します。

形態の単純化、構図の平面性、原色による色彩表現など、作風は違え、20世紀初頭の前衛芸術の先触れとなっていきます。

まとめ

メトロポリタン美術館の改修工事で実現した今回の展示。

今見なかったらもう日本で見ることはないかもしれないほど貴重な展示です。

とにかく本物感がすごい!

格別好きな印象派以外の作品からも、それぞれ放たれるパワーがすごいです。

必見の展示、おすすめです!

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