古町5番町のハンコ店・本間印鋪(ほんまいんぽう)さんが面白い!
ジャズストリートはあきらめて…
1月15日(土)は新潟ジャズストリートの日。
デューク・エリントン・メモリアルのタイトルがつくこのイベント、
どこかでもらったパンフレットでその起源を初めて知りました。
デューク・エリントン(1899-1974)はアメリカのジャズ作曲者でありピアニスト。
来日公演中の1964年(昭和39年)6月16日に新潟地震が発生し、その惨状を聞いたエリントンは
次に予定していたハワイ公演をキャンセルして東京で募金コンサートを開催。
その全収益を新潟市に寄贈したのだそうです。
その2年後の5月に再び来日した時に、新潟市は彼に名誉市民の称号を贈呈し、
震災復興後の1970年(昭和45年)には新潟公演が実現。
エリントンの善意を後世に伝え、ジャズ愛好家の輪を広げて街の活性化に繋げることを願って
毎年1月と7月に開催されているとのことです。
今まで参加したことがなかったので、上古町の美容院に行った後覗いてみようと思ったのですが、
通りかかった会場が結構密…。
今年はやめておこうとあっさり諦めました。
…で通りかかったのが古町5番町です。
100年以上続く老舗の多い商店街、古町5番町へ
先日初めて入ったシャモニーもここ古町5番町にあります。
モーニングも、コーヒーもとても美味しいレトロなお店です。
その時の話はこちら:雪かき実習からの「シャモニー」で朝食を☕︎
買って帰ったドリップコーヒーを半分娘に送ったのですが、
とっても美味しかったと娘にも好評でした。
古町5番町には母の実家があるので子供の頃からよく訪れています。
今でも季節のカステラや佐渡の形をした島サブレーを買いにはり糸さん、
私が世界一だと思っている鮭弁を買いに小川屋さん、
品揃えがおしゃれなキッチン用品を見にヤマシタさんなどによく行きます。
一方、入ったことのないお店も結構あります。
シャモニーに入ったのもこの時が初めて、素通りしてしまっているお店も結構あります。
こうしてみると100年以上続く老舗が多くて驚きます。
はり糸さんが明治6年創業、佐藤エハガキ店さんが明治42年、文武堂さんが明治44年、
そしてこの日、初めて入った本間印鋪(ほんまいんぽう)さんは明治33年。
みなさん、すごい!
本間印鋪(ほんまいんぽう)さんが面白い!
いつもは素通りしていた本間印鋪さんに入ってみようと思ったのは
ウィンドウの浮世絵に惹かれて近づいて見たハガキの文字です。
この縦に並んでいる白いハガキです。そこに書かれていたのは
100年以上続く印鑑やです。入りにくいかも知れないけど入って見てください、といった内容のものでした。
確かに用事がなければ入りにくいですが
改めて展示してある製品を見てみると何やら面白そうです。
せっかくなのでお言葉に甘えて入ってみることにしました。
可愛いゴム印の数々!
入ってみると印鑑以外に可愛いゴム印がたくさん並んでいます。
最初に目を引いたのがこちら
折り紙シリーズ(上段・下段)と
動物や乗り物シリーズ(中断)の中断にある北前船です。
名前に帆がつくので帆のモチーフには惹かれます。
こちらも全体的になんとなくレトロな感じのモチーフ。
日本髪のハンコが面白い!
下手な文字って笑
可愛い封筒に入ったものも。
これもレトロな感じ。
人物シリーズもユニークです。
レスラーシリーズ、そしてキスマークも。
「冗談はよせ」「ふざけるな」が混じっているのがおかしい。
大正時代の成績表のハンコも面白い。努力を要す笑
こちらのいちねん管理というセットも表情がとても可愛いです。
いろいろあって見てて飽きません。
そしてとうとうこんなのも見つけてしまいました。
佐渡おけさ!
大民謡流しを作ろう、と書いてあります笑
最初の北前船とこの佐渡おけさはお買い上げ決定!
このハンコの横の焼き印が2種類あって
こちら右側の「七尾屋」というのが、明治から昭和初期にかけて
先代、先先代が書き起こしたイラストを元にした復刻版だそうです。
北前船の方が七尾屋の刻印がしてあります。
おところ判子も作りたい!
お会計のところに行ったらおところ判子のサンプルがありました。
神戸にいる頃からアドレスシールを作っていて
新潟の住所のものも作らなきゃ、と思っていたところですが、
このサンプルを見ていてシールじゃなくてハンコにしようかな、と思いました。
見ればさっき選んだ北前船の住所印もあります。
なかなかレトロ感あふれていて雰囲気ありますね。
裏にはおなまえ判子のサンプルがあって、こちらにも北前船のものがありました。
住所だけにするかお名前も作るか、作るなら何て入れようか、
一度持ち帰って考えようと思います。
買った判子を入れた袋に押してもらったハンコがまた風情がありました。
インスタ、ぜひ始めてください!
お店のご主人にお店の沿革など書かれたものがないか聞いたら
前はいいホームページがあったんだけどね、
と今はない様子。
息子のブログがあるかも知れない、とのこと。
探してみたらありました。こちら:https://profile.ameba.jp/ameba/honma-hanko/
インスタとかもやりたい、やりたいと思いながらなかなかできなくてね、
とおっしゃっていました。
ぜひやってほしいです。お手伝いしようかと思ってしまいます。
こんなに可愛いものがいっぱいあるのに、それを知らない人がきっといっぱいいるはず。
私もそのうちの1人でした。
できる限り宣伝したいなぁ。老舗を守りたい!
さりげない優しさにあふれた素敵なお店
お店に入るきっかけを作ってくれたウィンドウのハガキの文章もそうですが、
店内にはそうしたさりげない優しい言葉にあふれています。
こんな手書きの文字もありました。
「その人のことを思い浮かべながら
手紙の片隅に ぽんっと一つ
判子を捺すと くすっと
不思議と笑顔になる
とてもシンプルで当たり前な
ことなのに ほんの少しだけ
幸せな気持ちになるのは
どうしてだろう」
ほんとですね!もっとハンコのある生活をしたくなりました。
まとめ
創業100年を超える老舗がいっぱいの古町五番町。
初めて入った本間印鋪さんは可愛いレトロなハンコがいっぱいの
とても優しさにあふれた素敵なお店でした。
今まで素通りしていたのがもったいない!
近くを通ったら是非是非入って見てください。
おところ判子もおなまえ判子も作ろうと思っています。