築城の名手・藤堂高虎の最高傑作 今治城へ!
目の前に現れた美しい姿!今治城!
今治駅まで社長さんに送ってもらって、駅から歩くこと20分。
愛媛文華館に寄り道したあと、すぐ目の前に今治城の美しい姿が現れました。
今治散策はこちら:社長さん、ありがとう!棟方志功展もそこそこに今治へ!
こちらは正面ではなく、山里櫓の入り口です。
お堀のところに地元の方が散歩をしていらして、夕暮れ時が一番美しいのだと説明してくれました。
夕凪でお堀の水が鏡のようになるので、そこにお城が綺麗に映るのだそうです。
この時は少し風があったので水面が揺らいでいますが、それでもお城が写って綺麗です。
こちらの山里櫓の門から中に入ることにしました。
帰りは正面に出ることになります。
今治城の歴史
今治城の地は瀬戸内海に面し、「吹揚の浜」と呼ばれた砂丘地帯でした。
築城の名手として名高い藤堂高虎は、関ヶ原の戦功で伊予(愛媛県)半国20万石を領し、慶長7年(1602) にこの地に築城を開始しました。
約5年の歳月をかけて慶長12年頃にほぼ完成したと考えられているそうです。
高虎はその直後、伊勢・伊賀(三重県)に移り、今治城には養子の高吉が在城します。
時間をかけて築城したのに他の場所に移るって結構この時代よくありますが、きっと残念だったでしょうね。
高吉の後、寛永12年(1635)には徳川家康の甥にあたる松平(本姓は久松) 定房が3万石で城主となり、海側の郭の大改修を実施したそうです。
その後久松松平家により今治城は明治維新まで存続しました。
明治時代になって城の建物は全て解体されましたが、城の中心部の石垣と内堀がほぼ完全に残っており、昭和28年 (1953)に愛媛県史跡に指定されたそうです。
現在では天守をはじめとする櫓・城門などの再建が進み、雄大な城郭の姿を見せています。
これを社長はコンクリートの城、と言っていたのですね。
“築城の名手”藤堂高虎の最高傑作 今治城の特徴
単純な城の形
これまでの迷路のような複雑な形の城と比べ、四角形を基本とする単純な形になっているのだそうです。
築城工事が容易になったことで、城内の土地を広く確保できるなど、効率的な城づくりや平時の生活に適した形になったそうです。
広い水堀と高い石垣で守る
城の形が単純であるため、各所に守りを固める工夫があるそうです。
内堀は幅が50~70mもあり、弓矢の射程距離を上回る広さになっているとか。
石垣の高さは9~13mで、砂の上に立つ石垣としては驚異的な高さだそうです。
石垣の周りにある細長い平地「犬走リ」は、地盤を強化するために設けられたと考えられているとのこと。
枡形虎口と鉄(くろがね)御門
枡形虎口とは、石垣や土塁で囲まれた四角形の広場がある城の出入口(を虎口というそう)のことです。
特に堅固にする場合は内側と外側に2門を設け、周囲を長屋状の櫓(多聞櫓)で囲んであります。
この形は史上初めて今治城で完成し、各地の城に普及したのだそう。
今治城の正門にあたる鉄御門は、この最も堅固な枡形虎口の内側の門だそうです。
鉄御門という名前は扉や柱に貼られた鉄板に由来し、格式の高い城にしかない特別な城門です。
史上初の層塔型天守
創建時の五層天守は、各階を順次小さくして積み上げる史上初の「層塔型」だったそうです。
従来の望楼型と比べて構造が単純で容易に建立できるため、 その後の天守のモデルになったと言います。
慶長15年(1610)に丹波亀山城 (京都府)に移築されました。
現在の天守は、本丸跡の北隅に昭和55年(1980)に再建した模擬天守(五層六階)で、内部は歴史資料館と自然科学館になっています。
最上階からは今治平野・瀬戸 内海・四国山地を一望することができます。
今治城のふしぎ
石垣のふしぎ
今治城の石垣には白くてつやのある石が混じっているのだとか。
これは大理石で石垣に使われるのは珍しいそうです。
所々に空いているかい穴は貝が空けたもので、もともと海岸にあった石が使われたことを物語っているのだそう。
堀のふしぎ
今治城の堀は海につながっていて、 潮の満ち引きによって水位が変わり、ボラやチヌ(黒 鯛) などの海水魚がたくさん泳いでいます。
また、堀底から真水が湧いているところがあ り、淡水魚のメダカもいます。
多様な生物が生息するとても珍しい堀です。
藤堂高虎銅像のふしぎ
武将の像では珍しく、平服姿の騎馬像です。
時代を先取りし、平和な時代の城づくりや城下町の発展を考えた高虎に相応しい姿です。
平成16年(2004) に制作され、 今治城のシンボルになっています。
今治城櫓巡りスタンプラリーで楽しむ
天守だけでなく再現された櫓にも人々が訪れるよう、スタンプラリーを開催していました。
せっかくなので参加することに。
天守
5層6階の店主です。
武具甲冑、絵図、書画などを展示する歴史資料館と自然資料を展示する自然科学館になっています。
最上階からの景色は最高でした。
お金櫓
郷土にゆかりのある芸術家の洋画や日本画、彫刻作品などが展示されている現代美術館になっています。
山里櫓
掛け軸や屏風、陶磁器などを展示する古美術館になっています。
鉄御門(くろがねごもん)武具櫓
史実に忠実に再現した木造建築の内部を公開するとともに役割を紹介するパネル展示やビデオ放映をしています。
スタンプラリーでいただいた絵葉書はこちら。
まとめ
築城の名手・藤堂高虎による日本三大海城の今治城。
整然とスッキリ美しいお城でした。
お堀が海に繋がっていて潮の満ち引きで水位が変わる、その水門も見ることができ、高虎の代表作楽しみました。
御城印はこちら。