お多福いっぱい!節分おつまみプレート作りました!
「お福」というおめでたいお酒を見つけました!
先日、新潟駅のぽんしゅ館に行った時に「お福」というおめでたいお酒を見つけました。
何とも可愛らしいお多福のイラスト、可愛い樽の容器。
節分も近いので買って見ることにしました。
裏のラベルには「お福正宗」と書いてあり、長岡の「お福酒造」さんのお酒です。
菰(こも)樽とは?
裏のラベルには「菰(こも)樽」とも書いてあります。
菰樽いうのは樽酒の樽を菰で巻いてある酒樽のことだそうです。
菰は水辺に生えるイネ科の多年草「マコモ」の古名で、マコモを粗く編んで作ったむしろのことを菰というそうです。
江戸時代、関西の灘や伏見などの酒の名所から江戸へ酒を輸送するのに、酒を樽に入れて船で運んでいました。
この船や樽廻船と呼ばれ、日本海側で活躍した北国廻船のことは北前船と呼ばれていました。
船が揺れて酒樽がぶつかり合っていたむのを防ぐため、手近な菰を巻いて樽を保護したのが菰樽の始まりだそうです。
やがて縄がけにも技を凝らすようになり、髭文字などで製品名を化粧するようになっていったとのこと。
樽を飾ることで広告塔の役目もするようになったとか。
馬などで運搬していた頃は二斗樽が主流だったそうですが、酒運送専門の樽廻船の登場で海上輸送が主流となり、
この頃には樽のサイズも四斗樽(72リットル)となったそうです。
ちなみにこの「お福」の小さな菰樽は300ミリリットルです。
「お福」は長岡のお福酒造のお酒!
お福酒造は、明治30年(1897年)9月、創業者岸五郎氏により誕生しました。
醸造技師であり醸造研究者でもあった関五郎氏が岸家へ婿養子として迎え入れられたことがきっかけだったとか。
ちなみにこの五郎氏は東京工業学校(現東京工業大学)出身。応用学科で発酵学、醸造学を勉強した方だそうです。
卒業後も研究を 続け、その集大成として明治27年、酒造りについての専門書「醸海拾玉(じょうかいしゅうぎょく)」を発刊。
杜氏の勘に頼っていた酒造りを化学的見地から説いた酒造り教本として、醸造業界に大きな旋風を巻き起こした…、というとにかくすごい方だったようです。
こちらのお福酒造さんは2004年10月の新潟県中越大震災で醸造蔵、精米工場が崩壊、山古志にあった棚田も壊滅状態だったそう。
今はコロナ禍で酒蔵見学は中止中のようですが、コロナが明けたらぜひ行ってみたいと思いました。
お福正宗のキャッチフレーズは「飲む程に福招く酒」!とてもおめでたいお酒です。
節分おつまみプレート、こうやって作ります!
さておめでたいお酒が手に入ったので、久しぶりに節分デコ料理と行きたいと思います。
今回は料理というかお酒のおつまみがテーマです。
節分の日である2月3日は出かける予定があり作れないので、1日前倒しの節分です。
その前日、あさイチに刺激されて春野菜たっぷりのパスタを作った時に、
節分プレートの主役である鬼になる卵を仕込んでおきました。
春野菜たっぷりパスタはこちら:あさイチの真似して、春野菜たっぷりのパスタが超美味!
卵の下準備
卵は固茹でに茹でて、食紅(&緑)で着色しておきます。
ちょっと入れすぎたかもしれませんが、「鬼」なのでドギツくてもまあいいとします。
いい感じに着色したら、冷たい方が作業がしやすいので明日まで冷蔵庫で寝かせておきます。
かぼちゃの丸福サラダ
今回は市販のカボチャサラダを使用しました。
ラップで包んで適当な形(今回は円形)に形を整えます。
盛り付けて飾った時に文字が見やすいように、後ろを高く傾斜をつけておくといいです。
そこに甘納豆を楊枝で置いていき、福の文字を描きます。
あまり細かいところにこだわらず、ぽんぽん置いていってもなんとか形になります。
これはこれで終了!
鬼のシマシマパンツ
卵に着せる鬼のパンツは卵で。
油を薄く引いたフライパンにまず縞模様用の卵をスプーンですくって焼きます。
焦げ目がついたと思ったら、残りの卵を薄焼きになるよう投入します。
1枚焼いても少し卵が余ったので、それも全部薄焼きで焼いてしまいました。
左がシマシマバージョン(2つ折になってます)、右が余ったバージョン。
卵の胴体に巻ける長さのヒモ状にカットします。
これを卵の周りにぐるっと巻いて、後ろで2センチくらいのスパゲティを刺して止めます。
スパゲティはなるべく細いものがいいですが、刺している間に素材の水分を吸収して柔らかくなるので、
食べる時には気にならなくなります。
いずれにしてもパンツとして巻くだけなので、全部は使いません。
余った分はおつまみで一緒に食べましょう。
鬼の顔作り
まず卵の底を平らに数ミリカットして、立てるようにしておきます。
鬼の顔作りに必須なのはストローです。
ストローを刺して卵の目を抜きます。
黄身まで刺すとストローに白身が取れるはずです。
そこに、同じストローで種無しのブラックオリーブを抜き、それを卵にはめ込みます。
口はナイフで卵に直線の切り込みを入れ、そこに先程の残りから適当にカットしたブラックオリーブ片を差し込みます。
これで胴体は出来上がり。
鬼の頭とこん棒作り
鬼の髪の毛にするパリパリ麺を適当に刺して行きます。
ツノはとんがりコーンの先っぽを適当な大きさに折って、同じく頭に差し込みます。
全部差し込まなくても少し押さえつけると落ちないです。
ツノにしたい大きさより大きく折れてしまったらお口へポイ、という感じでした。
こん棒はヤングコーンを使いました。
ヤングコーンの先っぽを卵に合わせるようにして切り落として長さを決め、
細めのスパゲッティ3センチくらいをまずヤングコーンに差し込みます。
それを横から卵に刺して安定させます。
スパゲッティは食材の水分で柔らかくなるので、食べても違和感ないと思います。
春巻きの皮の三方作り
ミニ春巻きの皮で三方を折ります。
それを250度に熱したオーブンで焼きます。
途中型崩れしやすいので、もし崩れてきたら一度オーブンから取り出して形を整えます。
三方はこちらでもご紹介しています:https://cookpad.com/recipe/2984217#
私は三方をオーブンに入れてから次のお多福を作り出してしまい、すっかり忘れて焦がして失敗してしまいました。
三方の作成中はつきっきりで焼くことをおすすめします💦
結局お多福豆ができてから最後に残りの春巻きの皮で作成、つきっきりで仕上げました。
花豆のお多福豆
ぽんしゅ館のレジのところに花豆と甘納豆が売っていて、見るとつい買ってしまうのですが、
その花豆を利用してお多福にしてみました。
カボチャサラダの甘納豆もこれと一緒に買ったものです。
お多福の顔の部分は、大根をスライサーで薄くスライス。
調理バサミで適当な楕円に切って、おでこの部分はスプーンの楕円を利用してカット。
目はお菓子作りなどに使うチョコレートスプレーを、
頬のピンクにはロースハムをストローで抜いたものを、
口には溶いた食紅、眉にはお醤油をお箸でチョンと乗せました。
福いっぱいの節分おつまみプレートの完成です!
ちなみにこちらのお多福のお猪口は、同じくぽんしゅ館で売られていた佐渡の無名異焼。
裏面が鬼になっています。
佐渡金山周辺の土を使った相川の芳弘焼窯さんの作品。
まとめ
おめでたいお酒「お福」を見つけたので、お多福いっぱいの節分おつまみプレートを作りました。
お福は甘いのかな?と思ったら、キリッと辛口、美味しいお酒でした。
酒蔵見学が再開したらぜひ行ってみたいと思います。