シングル子育て奮闘記 天国に一番近い島ニューカレドニアへ③
2002年1月16日ミッション翌朝はホテルの近くのビーチへ
悲しみが大きすぎて一晩夢遊病者のようにさまよった娘。
翌朝は思いのほか元気で安心しました。
夜中に部屋中をさまよって泣いていたことも覚えていないようでした。
こちらからの続きです:シングル子育て奮闘記 天国に一番近い島ニューカレドニアへ②
今日はプールの他にも近くのビーチに行ってみることにしました。
パパのために貝殻を拾いたいのだそうです。
この日はあまり天気が良くありませんでしたが、それでも黙々と砂浜で貝殻を拾い続けていました。
飽きると流れてきたヤシの実や木の枝で遊んでいました。
2002年1月16日午後から天国に一番近い島ウベア島へ
よりパパの近くに行こうと小さい飛行機に乗ってお隣のウベア島へ2泊3日のオプショナルツアーへ出発しました。
30分くらいの飛行時間だったでしょうか。
初日のバスで一緒だった新婚さんたちも何組か参加していました。
ホテルに着くとウェルカムドリンクのココナッツジュース。
はっきり言ってあまり美味しいものではありませんでした💦
部屋も広々開放感があって、娘もすっかりリラックスムードです。
コテージの前には白い砂浜と大きな青い空とどこまでも広い海が当たり前のように広がっていました。
早速着替えてホテルのプールへ。
そしてコテージの真前の海へ。
翌17日はいい天気
翌17日はちょっと風が強かったものの、前日と打って変わっていいお天気。
どこまでも続く青い空に幾つもの白い雲が浮かび、エメラルドの海と白い砂浜が融合して神々しい世界を作っていました。
雲の間から、というか空全体がパパのような気がして、ずっとこうして娘をそばで遊ばせていたいと思った、忘れられない景色です。
昨日はがらんとしていたホテルのプールではお客さんのフランス人の姉弟と、従業員さんの娘さんだというシャイディーという女の子が遊んでいました。
娘も早速はりきって仲間入りです。
滝のようになった段差を登っては飛び込む、を皆んなで繰り返し遊んでいました。
子供の遊びの世界に言葉は必要ないですね。
特にシャイディーとはすっかり仲良しになりました。
後で聞いたらフランス人の女の子は滝に登ろうとすると引き摺り下ろしたり、ちょっと意地悪だったそう笑
そんな彼女たちも今頃世界のどこかで素敵な女子になって頑張っているんでしょうね。
娘のセパレーツの水着も前日に現地で調達しました。
スイミングで来ていたスクール水着しか持っていっていませんでした。
娘は事故で大きな開腹手術をしたので、当時まだお腹には大きな傷がありました。
本人は気にせずセパレーツの水着が着てみたいというのでこれに決めました。
傷あとは大きくなるにつれどんどん小さくなりましたが、この当時はまだ事故の直後だったので、胃の辺りからおへそを避けてぐるっと迂回して、さらにその下まで、かなり大きかったのです。
それを気にせずセパレーツが着てみたいと言ってくれたことが私もとても嬉しかったです。
アンスバタに帰ってヘルメットダイビング体験
娘が6歳と小さかったのでスキューバダイビングはできませんでしたが、
ヘルメットダイビングなら5歳からできるというので体験してみることにしました。
ツアーの人がホテルに迎えに来てくれたのだと思います。
ボートで海に浮かんだ基地(?)まで連れて行ってくれます。
それまでの待ち時間は貝拾いに熱中していました。
ここの海岸は砂浜というよりは小さい石や貝殻だらけで歩くと痛いのですが、その分貝殻がたくさん拾えました。
こうして持ち帰った貝殻は、日本に帰ったのち、娘特製のパパの祭壇(?)に供えられました。
引っ越しで大量に出た段ボールを使って作った自分だけの祭壇です。
ヘルメットダイビングをするのは私たち二人だけでした。
スキューバダイビング体験の人たちが最初に出発してからだったので、基地の上で結構待ち時間がありました。
魚の餌のフランスパンをもらって海に投げるとたくさん魚が寄ってきます。
しばらくそうして遊んでいました。
いよいよ私たちの番になりました。
基地に備えられたパイプで出来た、人が乗れる柵のようなものに乗りこんでから、大きなヘルメットをかぶります。
ヘルメットの中には絶えず水上からホースで空気が送り込まれて来るので、顔が濡れることはありません。
だんだんと乗っかっている柵を水中に沈めていきます。
…というのがヘルメットダイビングの仕組みです。
そして餌付けをすると結構大きな魚がどっと寄ってきます。
魚だらけで何も見えなくなってちょっと怖いくらいです笑
娘は果敢に魚を撫でたりして、とてもいい経験になりました。
ニューカレドニア・娘のお気に入り3選
1つ目はバブルバスです。
こんなにしてお風呂に入ることはなかなかないですからね。
毎日こんな感じで遊んでいました。
そしてもう1つはこのパン。
フランスパンの真ん中に長〜いソーセージが丸ごと1本入っているもの。
フランス領だけにパンも美味しいし、ソーセージも美味しくて、何回も買いに行った気がします。
娘のお気に入りというよりは私のお気に入りかも知れません。
そしてこのボードウォークジャンプ。
ずーっと飽きずに駆け上がっては飛び降りて、を繰り返していました。
20年の歳月を経て出てきた娘の描いた絵
パパの死を告げるという大きなミッションを背負ったニューカレドニアの旅。
思い切って初日にミッションを果たすことが出来たことで、全てが思い出深く、忘れられない旅となりました。
ニューカレドニアから戻って、
- 娘の保育園への復帰、
- 神戸での住まい探しや小学校入学など、転勤へ向けての準備、
- 引っ越しの準備、
- 引っ越し、
- 小学校入学、
- 学童保育…
などなど、本当に振り返る暇もなく毎日が過ぎて行き、気がつけば20年。
ニューカレドニアの写真もアルバムにしまったまま、振り返って見直すこともほとんどなく今日まで過ごしてしまいました。
今回改めてアルバムを見直して出てきたものがありました。
旅行に持っていった「地球の歩き方」やヘルメットダイビングのパンフレットにはさまった娘の描いた絵です。
初めてみる絵の数々。
ハジめてのデートって 笑
こんな顔だったような気もします 笑
こんなことを思っていてくれたんですね… 涙
「天国に一番近い島」に行って本当に良かったと改めて思いました。
ちなみにサラサハタはこちら:https://www.zukan-bouz.com/syu/サラサハタ
ニューカレドニア「地球の歩き方」はこちら:https://www.arukikata.co.jp/country/NC/