佐渡金銀山世界遺産・登録推進県民会議に参加してきました!
6月4日土曜日、朱鷺メッセへ
先日6月4日に朱鷺メッセで開催された
佐渡金銀山世界遺産・登録推進県民会議―令和4年度総会―
というのに参加してきました。
全席指定、定員250名入場無料での開催です。
今話題の佐渡金銀山の世界遺産登録、
どんな話がされるのだろう、という単なる好奇心だけで参加してきました。
プログラムは第一部の「県民会議総会」と
第二部の「記念公演、事例発表」の二部構成で開催されました。
県民会議総会
まず花角知事の開会挨拶から始まり、
参議院議員、衆議院議員による挨拶、
共同代表、顧問、参与の紹介や登録に向けた現状報告に続き、
登録実現に関する決議が行われました。
決議は以下の通りです。
「佐渡島の金山」の世界遺産登録の実現に関する決議
「佐渡島の金山」 は、 徳川幕府の管理・運営の下、伝統的手工業 により大規模かつ長期にわたる発展を遂げ、世界に誇る質量の金 を生産した、欧州とは異なる金生産システムを示す、 稀有な産業遺産である。
「佐渡島の金山」 は令和3年12月に国文化審議会から「顕著な 普遍的価値が認められ得る」との評価を受け、令和4年2月には 政府からユネスコに対して推薦がなされた。
新潟県佐渡市では、国と連携して 「佐渡島の金山」の価値の発信に努めるとともに、資産の保存・活用や受入体制の整備など関係機関が具体的な事業に取り組んでいる。
この取組を支援するため、 佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会 でも約1,500もの会員団体が、県内外で登録実現に向けた様々な活動を展開している。
「佐渡島の金山」の世界遺産登録は新潟県の悲願であり、昨年度まで実施した、推薦を求める署名活動には50万筆を超える署名が寄せられるなど、多くの人々が心待ちにしている。
よって、 本県民会議は、会員が一致協力して 「佐渡島の金山価値の周知や、 将来の世代へ引き継ぐ保全活動に一層取り組む を宣言する。
以上、 決議する。
令和4年6月4日
佐渡金銀山世界遺産登錄推進県民会議
第二部の事例紹介が面白い!
記念公演である日本政策投資銀行の方の
「佐渡島の金山」世界文化遺産登録を契機とした地域価値の向上
持続可能な佐渡市の実現
という講演に続き、発表された二つの事例の話がとても具体的で面白かったです。
平泉町での取り組みについて
一つは岩手大学平泉文化研究センター客員教授で、
前岩手県平泉町観光商工課長である八重樫忠郎さんによる
「平泉町での取り組みについて」でした。
平泉町が世界遺産登録に向けて行ったさまざまな街づくり。
行政や企業、民間の垣根を越えて、
自動販売機や駅、ガードレール、セブンイレブンなど
あらゆる人が統一感のある街づくりに協力したというお話。
全員が挨拶やゴミ拾いの習慣をつけてユネスコの調査機関であるイコモスを受け入れた話。
世界遺産になることが与える子供たちへの影響。
世界遺産を有する県になることが今までのレベルではないPRになること。
世界遺産というのは国内外の一生消えない勲章のようなキーワードであること。
全ての発言が具体的で、ものすごい説得力を持って伝わってきました。
平泉には2018年に訪れていて、八重樫さんのお話に出てくる整備された街並みがはっきりと脳裏に蘇ってきました。
あの街並みにはそういう背景があったのだと改めて平泉の街並みを思い出した次第です。
相川の取り組みについて
そしてもう一つ面白かったのが
相川車座事務局長であり、Lane株式会社代表取締役である
雨宮隆三さんによる「相川での取り組みについて」です。
現在佐渡市相川で進んでいる相川車座によるまちづくりの話でした。
暮らしや歴史を守りながら、生業を活かしていくという取り組みです。
例えば空き家を利用してのNipponia Hotelの運営の話がありました。
Nipponia Hotelといえば、この3月に愛媛の大洲を旅した時に見かけて、
とても素敵なホテルだと気になっていたところです。
その話はこちら:こんなすてきな街があったとは!愛媛・大洲の街を歩く!
それがなんと、今相川でも計画が進んでいるとは驚きでした。
またこの車座には佐渡おけさ踊り隊に協力してくださっている相川のおけさBarの方も関わっていると判明。
ますます身近な話として伝わってきました。
相川車座はこちら:https://aturn.jp
これから相川がどうなっていくのかとても楽しみです!
まとめ
佐渡金銀山世界遺産・登録推進県民会議に参加してきました。
そこで聞いた平泉町の取り組みの話、そして現在相川で起こっている面白い取り組みの話がとても面白かったです!