人工股関節置換手術のこと その3 最初の手術

目次

2018年10月19日 最初の人工股関節置換手術を受ける

ひとり歩行練習 術後8日目 (2018年10月)

 

パジャマも完成、入院休暇中の仕事の段取りも整え、いざ東京へ。

入院の前日、10月17日に神戸空港から羽田に向かいました。

2週間の入院ともなると荷物もそれなりにかさみますが、病院に直接送ることはできないとのこと。

この頃には普段の歩行もだいぶ厳しくなっていたので、たくさんの荷物を抱えて一人で移動するのは無理なので、病院の近くのホテルに前泊することにしていました。

入院に必要な荷物は一度このホテルに送り、一泊して、入院の日の朝、タクシーで病院に向かうことにしました。

この前泊のおかげで、ホテルの近くの美味しいレストランで入院中はしばらくお別れのビールと共に、娘と最後の晩餐を楽しむことができました。

ブレッド&タパス
沢村 広尾

ここのレストラン、マスカットのサラダとか、生のマッシュルームのサラダとか、メニューがとってもおしゃれで美味しいのです。

最後の晩餐

今、思い出して、東京にいるうちにまた行きたいなと思いました。

さて、いよいよ入院の日。先生の手術の説明にめまいで一時退散

18日のお昼前、スーツケース2つ分の荷物と共にタクシーで病院に到着。

入院受付で手続きをして、部屋の準備ができるまで待機です。

その間に病院のレストランでお昼を取りました。

今日の夜は絶食、それ以降は病院食、ということで昨晩のビールに引き続き、食べ納めで好きなものを食べようと大好きな海老フライをいただきました。

大好物の海老フライ

ここのレストランの海老フライは有頭エビで豪華です。

お部屋の準備ができるまで待っていると、大学の午前中の授業を終えた娘とそのお友達のゆきちゃんが顔を見せてくれました。

整形外科病棟は高齢の方が多く、また長期で入院している方も多いので、

申し込みは相部屋の窓側を希望していたのですが、あいにく相部屋に空きがなく、いつでも空いたら相部屋に移ることを条件に個室に通してくれました。

部屋に行ってみるとなんと娘たちの大学を眼下に見下ろすナイスロケーション。

病室から見下ろす景色

 

相部屋が空いたら移らなければならないので、荷物も全部出してしまうのもためらって落ち着きませんが、このラッキーには感謝です。

夕方18時ごろからだったと思いますが、先生から明日受ける手術について説明がありました。

実際に股関節を置き換える人工股関節を見ながら、説明を受けました。

十分に理解していたつもりではいましたが、

大腿骨の骨を切って股関節を取り出して、そこにこの人工医療用具を入れます

という説明に、めまいというか、気が遠くなるというか、車椅子に座っているのも苦しくなってしまって、その様子を察した先生が「ちょっと休憩した方が良さそうですね」と一時退散、ベッドで横になりました。

落ち着いた頃、今度は先生が部屋に来て、残りの説明をしてくれたように思います。

所要時間3時間程度。手術は成功!胃の痛みに苦しんだ術後の夜

先生の説明に貧血を起こすくらいなので、正直、手術当日の事はあまり思い出せません。

手術室の手術台の上で麻酔を吸入し数を数えている途中で記憶がなくなり、起きたら病室でした。

術後、病室で麻酔からさめる

酸素吸入器始めいろいろな管も沢山着いたまま、身動き取れないはずなので、この写真は娘が撮ってくれたのでしょうか。

股関節もまだ麻酔が効いているからか、特に痛んだ記憶はありません。

それよりも一番辛かったのが一晩中続いた胃の痛みです。

原因がわからず、痛い、痛いと看護師さんを困らせてしまったのですが、今思えば空腹による胃痛だったのかもしれません。

その頃は自分でも気づいていなかったのですが、その後空腹になると同じような胃痛を経験することがあり、きっとあの時もそれが原因だったのではないかと思います。

翌日、先生がレントゲン写真と共に手術成功の報告に来てくださいました。

今日から体の一部 人工股関節

これが入ったことで、右足の方が3センチくらい長くなりました。

そのうち慣れると言われたのですが、結局私はあまり慣れずに、スニーカーにインソールを入れて歩いていました。

その差も、次回の手術(2019年4月)で解消され、今はどちらも同じ長さになっています。

そして手術の翌日からは積極的に動くことが推奨されます。

どんな手術でも今はそうなのかも知れませんが、手術の翌日からは少しずつ管も取れて、トイレなど積極的に動いて自分で行くことが推奨されます。

私もベッドから向こうのソファに翌日には移動しているので、結構動いていたようです。

術後4日目

 

これは10月23日の写真。術後4日目です。

歩行器が置いてあります。

ソファのテーブルにはPCが開いているので、ちょこちょこ仕事のメールなどもチェックしていたようですね。

ハロウィーン仕様のお花

季節はハロウィーン。お見舞いに来てくれた友達が持ってきてくれました。

廊下でひとり歩行練習

これは10月27日の写真。術後8日目です。

たどたどしそうではありますが、ひとり歩行の練習をしています。

リハビリ室でのリハビリは確か、翌日か翌々日には始まっていたと思います。

普段の歩行には杖を使用 術後8日目

同じく27日、術後8日目の写真。

普段は杖使用で歩いていたようです。

新しい相棒

11月2日退院しました。しばらくは杖がお友達です。

その後順調に回復し、11月2日、退院の日です。

退院の日。病院の壁画の前で。2018年11月

大きな荷物は神戸に送り、必要最低限のものを持ってまた病院近くのホテルに泊まり、娘と祝杯をあげました。

その前に、退院して最初に行ったのは高輪にある両親のお墓参りでした。

二人とも私がこんな病気になっていたなんて知らずに他界しましたが、きっと向こうで心配していたことでしょう。

無事終わったご報告と見守ってくれていたお礼を兼ねて。

両親に報告。無事終わりました。

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