アルゴンキンパーク「ロギング・ミュージアム」!目と足でカナダの林業を学ぶ!

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

目次

アルゴンキンパーク「ロギング・ミュージアム」!目と足でカナダの林業を学ぶ!

ビジターセンターからロギング・ミュージアムへ

アルゴンキンパーク・ビジターセンター

アルゴンキンパークのビジターセンターを訪れた後、

アルゴンキンパークのロギング・ミュージアムへと向かいました。

そして

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

ロギング・ミュージアムとは伐採博物館のこと。

カナダの林業の歴史―初期の角材の時代から現代の森林管理に至るまで、

伐採の歴史を生き生きと再現しています。

室内ミュージアムでは、

アルゴンキン地域の伐採の歴史を要約したビデオが見られるそうですが、

この日は既に閉館時間の5時を過ぎていたので入館はしませんでした。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

ただ、この博物館の展示は広大な自然の中、屋外にあるのでそこは時間に関係なく回ることができます。

歩きやすい 1.5 km のトレイルです。

詳細な案内が記載されたブックレットを手に回りました。

こちらは2ドルで購入できます。

冬季の働き場であるキャンプが再現されていたり、

「アリゲーター」と呼ばれる蒸気動力の水陸両用タグボートが展示されていたり、

実物を目の当たりにしながら回ることができます。

広大な自然を巡りながらカナダの林業を学ぶ!

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

1800年代当時、

オンタリオ州やケベック州の農家では、自分の土地と家があれば、家族の衣食住には事足りましたが、

その他の必需品を購入するのに必要な現金を持つ余裕はなかったのだそう。

数少ない臨時収入源のひとつは、冬を伐採キャンプで過ごすことで、

かつてはカナダの健常者の半数以上がそうしていたのだそうです。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

秋になると、農作物を収穫した後、わずかな荷物を布袋に入れ、

妻子に別れを告げ、何日も何週間もかけて長い道のりを歩き、

冬の間の仕事場や家にたどり着きました。

こちらでは「キャンブース・シャンティ」と呼ばれる初期のキャンプ・スタイルが再現されています。

巨大な松の丸太の壁が特徴の建物の側面には、

くり抜かれた丸太が独創的な使い方をされています。

キャンブース・キャンプの入り口には調理場があり、

中に入ると、平らにしたポールで作られたラフな床と、

52人が寝られるだけの二人用のベッドがありました。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

ベッドには藁のマットレスと毛布が2、3枚あり、

男たちはコートを枕にして寝たそうです。

彼らはいつも作業着のまま眠り、擦り切れるまで着替えることはめったになかったとか。

角材の時代、丸太の時代

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

カナダ東部の伐採には2つの時代がありました。

現在は1800年代半ばから後半に始まった2番目の時代、

「のこぎり丸太」の時代なのだそうです。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

丸太(木の幹)をブッシュから製材所まで運び、

そこで製材して材木にすることから、そう名付けられています。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

しかし、それ以前、のこぎりが開発されるまでは「角材」の時代でした。

大きな白松や赤松が伐採され、熟練した男たちによって斧だけで四角い「棒」にしていたのだそうです。

雪の森から凍った湖へ

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

1940年代にトラックが登場するまで、

アルゴンキンの伐採の歴史におけるブッシュから製材所まで丸太を運ぶ基本的な方法は、

春の出水時に増水した川に丸太を流すことでした。

しかし、水辺に生えている木はほとんどないため、

伐採した場所から適切な湖や川まで丸太を運ぶ方法を考えなければなりませんでした。

滑りやすい雪道を馬そり潅木の中を滑って、中央の荷揚げ場(船着場)まで運びました。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

最大の問題のひとつは、重い丸太をそりに乗せること。

1920年代から30年代にかけてのノコギリ挽き時代に一般的だった

ジャマー呼ばれる背の高い木製のクレーンでそりに載せ、

馬が雪をかき分けながら走って、凍った湖へと木材を運びました。

アリゲーター

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

蒸気駆動のアリゲーターです。

湖に浮かぶ丸太の群れを移動させる方法として、

馬を使っていたカッジ・クリブという方法を改良したもの。

アリゲーターの乗組員はエンジンをパドルの車輪から切り離し、

その動力を使ってアリゲーターと丸太の群れを約1.5kmずつ、

先に設置したアンカーまで引き寄せます。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

この平底のボートは、湖から湖へ、陸路で引き上げることもできました。

道路が整備されるずっと以前から公園の奥地でも使われていたそうです。

このウィリアムm.が1945年までシーダー湖で使用していたもの。

このようにこのロギング・ミュージアムは

足で歩いて目で確かめながら学べるとても面白い屋外博物館でした。

アルゴンキンパーク ロギングミュージアム

まとめ

アルゴンキンパークのビジターセンターを訪れ公園の全体像を学んだ後、

ロギング・ミュージアムへと向かいました。

ロギング・ミュージアムとは伐採博物館のこと。

この日は既に5時を過ぎて屋内博物館は閉館していましたが、

展示はすべて屋外にあるのでその時間の後でも楽します。

ロギング・ミュージアムは

足で歩いて目で確かめながら学べるとーっても面白い屋外博物館でした。

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