夢のアルゴンキンパーク!ビジターセンターはこんな素敵なところ!
ルックアウト・トレイルからビジターセンターへ
ルックアウト・トレイルでのハイキングで、
崖の上からの壮大な景色を堪能したあと、
その話はこちら:夢のアルゴンキンパーク!ルックアウト・トレイルからの壮大な眺め!
今回の大恩人・Sさんの勤務先でもあるアルゴンキンパーク・ビジターセンターに立ち寄りました。
ビジターセンターとは
アルゴンキン州立公園とオンタリオ州立公園システム全体の100周年を記念して
1993年にオープンしたのがアルゴンキン公園ビジターセンターです。
ここには、公園の自然と人間の歴史に関する世界クラスの展示があり、
素晴らしい書店も併設されています。
シアター・プレゼンテーションでは公園の歴史が紹介されていたり、
この日は閉館間近で時間がありませんでしたが、
展望デッキに出て、アルゴンキンの野生の風景の息をのむようなパノラマを眺めることができるのだとか。
今回会えるかもしれないムース(ヘラジカ)について
ビジターセンターの入り口には大きな立体地図が展示されていて、
その全体像を知ることができます。
そして進みながら展開する様々な展示では
この広大な大自然の中で暮らす生態系についての理解を深めることができます。
迫力ある展示は熊であったり、
オオカミであったり。
そのどちらもが実際に遭遇するのは勇気がいる動物ですが、
こちらのムースは違います。
ひょっとしたら今回会えるかもしれない期待の動物なのです。
アルゴンキンに生息するムースは、9月下旬の繁殖期「発情期」を迎えます。
この季節、牛が雄ジカを呼ぶ「うなり声」が聞こえるのだそうです。
この奇妙に響くうなり声は、性的に興奮した雄牛が発するもの。
雄牛は時々、「発情(rut)ピット」と呼ばれる直径1メートルほどの浅い穴を前ひづめで掘ります。
雄牛はこの穴の中で排尿し、さらに魅力的になるために水たまりの中でかがみ込むのだとか。
雄牛の角は毎年4月から9月上旬にかけて新しく生え変わるのだそうです。
雄牛の最盛期は6~10歳で、
角の端から端までは1メートル以上に、
重さは18キロにもなるのだとか。
雄牛の唯一の目的は、雌牛を惹きつけ、ライバルの雄牛を支配することにあります。
雄牛同士の争いは通常、角を突き合わせて頭同士で戦うことは稀で、
互いの角を見て決まるのだそう。
その日の目撃情報が記載されています!
ビジターセンターの入り口には、
公演訪問者によるその日の動物の目撃情報が記載されています。
この日もムースの目撃情報が記載されていました。
広がる期待に胸が高鳴ります!
センターにはこのような動物の展示のほか、
カナダの林業の歴史や
カナダで最も有名なアーティスト、トム・トムソンについてなど
幅広い分野について丁寧に説明してくれています。
トム・トムソンの話はこちら:ハロー、アルゴンキンパーク!西門、ティー湖ダム、そしてカヌー湖へ!
MOLOKディープコレクションテクノロジー
センターの外にあるゴミ箱です。
これは1980 年代にMOLOK という、部分的に地下に設置される廃棄物管理システム。
コンテナの2/3が地中に埋設されていて、
地球の重力と冷たさという単純な自然法則を利用し、
最小限のスペースで廃棄物管理能力を最大化するのだそうです。
野生生物のことを考え、匂いを出すことがありません。
大容量で、重力で廃棄物を圧縮するので、従来の「地上」ゴミ箱よりも空になる頻度が少なくなります。
空きスペースが少ないということは、排気ガスによる環境への影響が少ないことを意味します。
アルゴンキン州立公園では、このユニットを使用して
紙リサイクル、容器リサイクル、有機物、および通常のゴミの4 つの廃棄物の流れを管理しているのだそう。
ちなみにMOLOKとは古代神話に出てくる神の名だとか。
MOLOKについてはこちら:https://www.molok.com
まとめ
ルックアウト・トレイルでの壮大な景色を堪能したあと、
Sさんの職場でもあるアルゴンキンパーク・ビジターセンターを訪れました。
閉館間際の急ぎ足での訪問でしたが、
広大な公園内に生息する生態系のことや、
カナダの林業、そしてトム・トムソンまで、公園にまつわる様々なことが学べます。
また入り口には公演訪問者による動物目撃情報も。
今回の旅でひょっとしたら会えるかもしれないムースのことも学びました。