定年退職日に想うこと
本日、定年退職日を迎えました。
5月に入ってからは有休消化でほとんどがお休みでしたが、それも最後の今日、1年以上ぶりに東京・京橋のオフィスに行ってPCとIDカードを返却してきました。
約2年前、仕事で追い詰められた娘をサポートするため、神戸本社から東京オフィスへの移動を願い出て転勤。
その後はコロナの影響でほとんどが在宅勤務だったため、実質このオフィスに通勤したのは約半年でしたが、このオフィスに入れるのも今日までだと思うと感慨深いものがありました。
現職では22年、最初の就職からは39年と2ヶ月余り、何回かのブレイクはありましたが、ほとんど働いてきたことになります。
60歳からの10年、15年はとても貴重
会社の65歳までの再雇用制度に興味がなかったわけではないですが、というか、数年前まではそうしようと思っていたのですが、
この身体的にも精神的にも元気でいられる60歳からの10年、15年はとても大事だという想いがどんどん大きくなるにつれ、
この貴重な最後の時間は、じぶんがやりたいこと、やってみたいことだけに使いたいと思うようになりました。
先の予定がない生活、特に収入源がない生活なんて、昔の私からはとても考えられないことですが、娘も自立し、ローンなどの借金もなく、住むところも確保した今、何とかなるさの精神で冒険していきたいと思います。
働く気持ちはたくさんあります。
働きたい職種もたくさんあります。
勉強したいこともたくさんあります。
チャレンジしてみたいこともたくさんあります。
しばらくは食いつなげられるだけの蓄えと、失業手当ももらえるはず?なので、この冒険を楽しみたいと思っています。
その一つ一つはまたお話ししていくつもりです。
成功したらラッキー、失敗しても誰かのためになるならそれもOK,という気持ちでいます。
仕事の話も少しだけ
今日が退職日なので、この機会に今日までこの会社でしてきた仕事の話も少しだけ。
化粧品の広告にだまされないように賢い消費者になりましょう!
現職(今日までは社員なのでいいですよね?)では化粧品の広告が法律に違反していないか、をチェックしたりコンサルタントしたりする仕事をしてきました。
もちろん弊社は大手なので法令遵守は当たり前のことなのですが…。
世の中では、さまざまな化粧品が出回り、さまざまな情報も出回り、混沌としているのが実情です。
なかなか一消費者として判断するのは難しい状態にあるかもしれませんが、化粧品は医薬品や医療機器、そして医薬部外品とともに薬機法という厳しい法律で規制されています。
品質や安全性についてはもちろん、広告にも規制があるのです。
例えば、化粧品の効果というものはこういう効果です、というのが定められています。肌に潤いを与えたり、キメを整えたり、滑らかにしたり。
しかし、シミを消したり、たるみをなくしたり、そんな効果は化粧品として法律上認められていません。
もしそのような効果がある製品なら、化粧品ではなく医薬品として登録して販売しなければならないのです。
そしてそのような広告はしてはならないのです。
でも、どうでしょう。
今、SNS上では「シミが取れた!」「シミが消えた!」などの広告が溢れかえっています。
万一、そのような効果が実際にあったとしても、このような広告を出すこと自体違法ですし、言い換えれば、それを知ってそのような広告を出している会社なのです。
というような事を知って、広告の甘い言葉にだまされずに本当にいいものを選択できる賢い消費者になりましょう!
仕事の割に化粧品フリークではない私ですが、化粧品の話もしていければと思っています。
このような知識や経験を積ませてくれた会社に感謝しかありません。
22年間、どうもありがとうございました。