ユニーク・でも奥深い「粛粲寶(しゅくさんぽう)」の世界!

粛粲寶(しゅくさんぽう)

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ユニーク・でも奥深い「粛粲寶(しゅくさんぽう)」の世界!

どっぺり坂を登ってNSG美術館に行ってきました!

先日、行きたい美術館の目星をつけました。

その中から、新潟市西船見町にあるNSG美術館で1月22日から開催中の

「粛粲寶(しゅくさんぽう)の“神・仏・人”展」に行ってきました。

NSG美術館とは

NSG美術館は萬代橋から柾谷小路をまっすぐ海に向かい、

古町の交差点からだと徒歩15分くらいで行ける日本海に近いところにある美術館です。

もともとは 1975年(昭和50年)に開館した「會津八一記念館」だったところだそうです。

會津八一記念館はその後1998年に新潟市に寄付され、

2014年に新潟日報社の本社ビル・メディアシップの開館と共にメディアシップの5階に移転しました。

旧會津八一記念館の方は、2015年にNSGグループの新潟総合学院が入札を経て市から取得。

その際、この建物の歴史的価値を認め、耐震補強をして著しい外観変更は行わないことにしたそうです。

ちなみにこの建物の設計者は長谷川洋一という方だそう。

長谷川洋一氏の父も長谷川達雄という建築家で、

今はみなとぴあに移転されている旧第四銀行住吉町支店の建物や、

旧制松本高等学校、三条市水道局大崎浄水場、旧白根市役所、新潟市公会堂などを設計した著名な建築家だそうです。

旧會津八一記念館の建築に際しては、それに相応しく力強く、格調高く、

敷地周辺の自然環境に違和感のないことを心がけたとのこと。

外観の大半を日本古来の漆喰の色に近い感じにして、

軒先の黒や軒の深さや2階のせり出しで重厚さと陰影を強調したのだそうです。

粛粲寶(しゅくさんぽう)とは

粛粲寶(しゅくさんぽう)

私も初めて知りました。

粛粲寶は1902年(明治35年)新潟市西堀生まれの日本画家です。

本名は水島太一郎。

花鳥風月、人物画などで独特の画風を作り上げ、高い人気を博したそうです。

帝展や院展での入選を果たした後に、一度絵の世界から離れ、

奈良の古寺で寄食生活を4年ほどしていたのだそう。

その時に得た中国古典の経典や仏教への造詣の深さが

その後の画風に大いに影響したとのことです。

どこかでもらってきたこのフライヤーがとてもユニークで目立ったのと、

NSG美術館は以前前を通ったことがあって興味があったので

ウォーキングがてら行ってみることにしました。

柾谷小路をどっぺり坂から日本海方面へ

粛粲寶(しゅくさんぽう)

柾谷小路から東中通への交差点、日本銀行の前をまっすぐ日本海方面へ進みます。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

左手にネルソンの庭だった、今の静香庵別邸涵養荘を左手に見ながら直進。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

突き当たりにどっペリ坂が見えてきます。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

かつてこの坂の上には現在の新潟大学である旧制新潟高校があって、

六花寮という学生寮が正面にあったそうです。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

学生たちは古町などの繁華街にこの坂を通って足繁く通い、

あまり坂を往来して度が過ぎると「落第するぞ」という戒めに意味で、

ドイツ語のドッペルン(二重にする)からとってどっぺり坂と名付けられたそうです。

坂の段数も及第点の60から1つ足りない59段なんだとか。

坂を登り切ったところの横断歩道を渡って、さらに直進。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

あいづ通りは會津八一記念館の名残でしょうか。

こちらがNSG美術館です。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

中は自然光の吹き抜けになっていて

粛粲寶(しゅくさんぽう)

展示の中心は2階の展示室、1階の展示室にも展示がありました。

展示の撮影はOKと確認して2階へ登ります。

ユニーク、そして奥深い粛粲寶の世界

個人的には必ずしも全ての作品が好みなわけではないのは

フライヤーに掲載されている作品からわかっていました。

が、今回行ってみてフライヤーにはないとても好きな作品をたくさん発見しました。

作品名をメモするのを忘れましたが、この作品もその1つです。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

この作品には解説がなかったので書かれている文字の内容を理解することはできませんでしたが、

字体も画風も色使いもとても素敵です。

「仙童山君」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

全然レベルは違いますが、今年が寅年でデコ料理にする際、

虎ってとても絵にしたくなる動物だということを実感しました。

可愛くもなり、怖くもなり。

この虎もユニークで面白い。手指の書き方が参考になります。

「御嘉富良仚童図(めかぶらけんどうず)」

 

粛粲寶(しゅくさんぽう)これも解説がなかったのですが、

まずカブの描き方が面白い。

中の人物がどういう意味なのか想像するもの面白いです。

「十六羅漢図」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

これがフライヤーの表紙になっている作品です。

羅漢とは阿羅漢の略だそうで、「修行を完成して尊敬に値する人」

「悟りを得た人」「悟りをひらいた高僧」の意味だそう。

お釈迦様の弟子で特に優れた代表的な十六人の弟子を十六羅漢というそうです。

書かれているのは「寒山詩」で

「もろもろの方に申し上げる。

どういう心地でいられるのか。

道に達して心の本性を微見すれば、本性はそのまま仏である。

天然自然の純粋な本性は元来人間に具っている。

色々と迷うと修行によって悟ることは、ますます違ったもととなる。

根本を無視して抹消ばかり追うていては、ただ一個のおろか者として終わるのだ。」

「雷神の図」「風神の図」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

大きな屏風作品もありました。雷神、風神です。

ユニークな顔、個性的なポーズ、大胆な構図が面白い。

この他にも屏風の大きな作品が何点かありました。

「十二支生年守本尊」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

左上から十二支と、その守本尊が描かれています。

守本尊とは、生まれてから死ぬまでその人の一生を守り続けてくれる仏様のことだそうです。

「一代守り本尊」と言われ、生まれ年によって守本尊が定められているとか。

丑年の守本尊は「虚空蔵菩薩」でそのマントラ(密教では仏や菩薩の誓い、教え、功徳などがある言葉)は

「おんばざらあらたんのおんたらくそわか」だそうです。

牛ついでにこんな絵もありました。

「双牛双童」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

なんとも可愛らしい二頭の牛と2人の児童の絵です。

牛の目がチャーミング、そして尻尾が長い!

そしてフライヤーにも掲載されていますが、とても好きだったのはこちら。

「仏誕(ぶったん)」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

天上天下唯我独尊。

お釈迦様が生まれた時に、四方に七歩ずつ歩いて、

右手で天を、左手で地を指して唱えたという、

宇宙の中で自分というものより尊いものはない、という言葉です。

これをテーマにした作品は沢山ありますが、

以前奈良の博物館で見た小さい仏像がとてもユニークで大好きです。

この絵もとても可愛らしく、なのに大きな世界観が描かれていてとても好きです。

そしてこの絵もとても好きでした。

「花果献上」

粛粲寶(しゅくさんぽう)

2人の天女が牡丹の花と桃を献上しているおめでたい絵です。

天女の踊るような優雅なポーズと淡い色彩。

流れるような筆のタッチ、それを引き締める黒くてユニークな文字。

素敵です。

まとめ

NSG美術館で開催中の「粛粲寶(しゅくさんぽう)の“神・仏・人”展」へ。

個性の強い画風から敬遠してしまいそうでしたが、

沢山の作品の中にとても好きな絵も見つけられてとても楽しめました。

今回展示ではなく参考資料のようにファイルに入れて閲覧できる「句画巻」などの

句と版画の作品集の作品が、今回展示の作品とは全く趣が異なっていて

とても素敵なものばかりで、とても興味を惹かれました。

2階展示室の中央のソファのところに置いてあります。

例えばこんな作品です。

粛粲寶(しゅくさんぽう)

粛粲寶(しゅくさんぽう)

粛粲寶(しゅくさんぽう)

これらも展示する企画展があれば絶対行きたいと思いました。

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