日本全県制覇2周目 22県目は熊本の旅(2018年4月)
佐渡おけさのルーツを訪ねて熊本・牛深へ
2017年の新潟まつりの民謡流しで「佐渡おけさ」の絶滅が近いことに危機感を感じて以来、それを阻止するための何かをしなければと思うようになりました。
この熊本・牛深への旅もその1つです。
「佐渡おけさ」のルーツと言われている「牛深ハイヤ節」。
その「牛深ハイヤ節」のお祭りがあると知り、行ってみようと思ったのです。
牛深ってどこ?「佐渡おけさ」のルーツとは?
熊本県の牛深は天草の一番南に位置する古くからの港町で、今でも熊本県下最大の漁港です。
ハイヤ節のハイヤとは、南風をさす「ハエ」が語源だと言われています。
この南風が吹くと牛深を多くの帆船が出港して北上して行きました。
牛深は海上交通の要の港として、海産物などを運搬する帆船が多く出入りしていました。
この船乗りたちと牛深の女性たちが歌い踊っていたのが「牛深ハイヤ節」の始まりと言われています。
そして船乗りたちのその踊りが南風に乗って各地へと伝わっていったと言います。
そして上陸した土地土地でその風土にあった形で定着し、個性豊かな踊りに変化して行きました。
阿波踊りのように明るい曲調のまま発展したものもあれば、佐渡おけさのように哀愁帯びた踊りへと変化したものもあります。
2018年4月21〜23日、2泊3日の天草・牛深の旅
4月20日金曜日、毎年恒例の、前に働いていたホテルの人たちとの集まりに東京で参加しました。
その翌日、羽田から天草を目指しました。
アクセスがあまり良くないところなので、どうやって行くか迷いました。
チケットの安いスカイマークを利用したかったので長崎に飛んで、長崎からレンタカー、フェリーも使って天草を目指すことにしました。
以下スケジュールです。
4月21日(土) 羽田→長崎→レンタカー→口之津港→フェリー→天草泊
4月22日(日) 天草→牛深→ハイヤ祭り 牛深泊
4月23日(月)) 牛深→天草の西岸を通りながら長崎空港へ戻る→神戸
4月21日(土)天草へ
羽田を11時過ぎ発のスカイマークに乗って長崎に飛びました。
長崎には14時過ぎに到着しました。
神戸経由便だったので直行便よりも時間がかかっています。
長崎空港でレンタカーをして島原半島の南端、口之津港を目指しました。
そこからフェリーで天草に渡ります。
長崎空港を14時半に出て、フェリー乗り場には2時間後、16時半ごろつきました。
ここから17時のフェリーに乗って30分ほどで天草に渡れます。
島鉄フェリーはこちら:https://www.shimatetsu.co.jp/ferry/way/
今見たら、フェリー乗り場が移転していました。
また乗ることがあるかなぁ。
ここは有明海の上です。
とてものどか。
佐渡フェリーとはまた雰囲気が違います。
着陸地点、鬼池港には天草四郎の銅像がありました。
今日は鬼池港から車で20分ほどの天草市内に宿泊します。
今回泊まったのはこちら、ホテルサンロード。
綺麗なビジネスホテルでした。
こんなポスターや
こんなポスターや
こんなポスターも。
ホテルサンロードはこちら:https://www.amakusa-hotel-sunroad.co.jp
夜はいつも通り、近所の居酒屋さんへ。
ホテルから徒歩3分、入福さん。
入福さんはこちら:https://hitosara.com/0006119891/
4月22日(日)一路、牛深を目指す
天草のホテルを朝8時ごろ出発、一路最南端の牛深を目指します。
20分くらい走ったところで何やら人混みを発見。
よく見たら人形でした。
面白そうなので寄り道してみて行くことにします。
この辺り、宮地岳というそうですが、地元のおじいちゃん、おばあちゃんが作ったかかしを毎年3月から5月に展示するお祭りなんだそうです。
とてもよく出来ています。
本当に人が集まっているみたい。
辺りの自然と一体化して違和感全くありません。
なんと、今調べたら今年の3月に「道の駅宮地岳かかしの里」がオープンしていました!
かかし村を後にして40分ほどで牛深の街に到着しました。
ハイヤ祭りの旗が沢山。
車を停めて、街を散策します。
街を見渡してまず目に付くのがこの大きな近代的な橋「牛深ハイヤ大橋」です。
長さ883メートル、高さ5メートル、橋の上からの景色も素晴らしいです。
ハイヤ祭り最終日を満喫する
この日がハイヤ祭りの最終日です。
ハイヤ祭りは金曜日の前夜祭から始まって、日曜日まで3日間開かれます。
最終日には10時から漁船団の海上パレード、12時からハイヤ踊りの講習会、そして13時からハイヤ総踊りが予定されています。
海上パレードを見に港の方にある、道の駅牛深海彩館というところに行きました。
その手前にハイヤの銅像があったので記念写真。
港には沢山の漁船がパレード入港しているところでした。
10時半ごろの街中の様子。
天草市役所牛深支所には大きな大漁旗と七福神の乗った漁船が。
お昼は道の駅のレストラン・あおさでいただきました。
12時からはハイヤ踊りの講習会があるというので広場に行ってみました。
ハイヤ娘の皆さんと記念写真。
講習会の様子。
この講習会というシステム、とてもいいと思います。
次回の民謡流しでぜひ取り入れたいと思います。
ただ4月だからまだ炎天下でも開催可能ですが、8月の民謡流しだとどこか屋内でやらないとダメですね。
13時、ハイヤ総踊りのスタート。
先程の宝船がパレードしています。
牛深ハイヤ節は明るくとても勢いのある踊りです。
町中がハイヤ踊り中。
飛び入りチームはこちら。
牛深ハイヤ祭り、朝から沢山楽しませてもらいました。
今夜の宿泊先サンセット牛深さんからの景色。
夕食はこちら。
公式HPがhttpなのでリンクは貼りませんが、鯛がまる一尾付いて1泊2食で7,500円(現在のHPより)。
一日楽しんで最後にこのご馳走。幸せです。
4月23日天草の教会を訪ねながら長崎空港へ
最終日、神戸に戻ります。
天草の教会をいくつか訪ねながら鬼池港からフェリーに乗ります。
最初に、崎津教会
1569年に建てられ、ここを中心にして天草にキリスト教が栄えました。
しかしその後1638年に禁教令が天草で実施されてからは長い隠れキリシタンの時代へと突入して行きます。
崎津天守堂はこちら:https://www.t-island.jp/spot/86
次に大江天守堂
キリスト教解禁後、天草で最も早く造られた教会です。
大江天守堂はこちら:https://www.t-island.jp/spot/74
大江天守堂から走ること約1時間。
富岡城址があったので寄ってみました。
富岡城
天草の左上に島のように突起しているところに富岡城址があります。
この辺りを熊本県苓北町(れいほくちょう)というそうです。
この苓北町、江戸時代には唐津藩(備前国)に支配されていたそうで、この富岡城は備前国唐津藩主・寺沢志摩守弘高によって1602年ごろ建てられました。
1637年の天草・島原の一揆では幕府軍側の拠点として必死の守りで落城を免れます。
乱の後、山崎甲斐守家治の領地となり、築城の名手と言われた山崎氏によって大規模な修築、拡張が行われました。
山崎氏の後、天草は天領となり初代代官・鈴木重成を迎えます。
ここ富岡城址には天草・島原の乱の舞台となった富岡城と苓北町にゆかりのある4人の銅像が建っています。
こちらは勝海舟(左)と頼山陽(右)
こちらは前述の最初の代官・鈴木重成(左)とその兄で僧の鈴木正三です。
フェリーで長崎に渡ります。
島原半島の海沿いのお店でお昼を取りました。
大好きな皿うどん。
その後一路長崎空港を目指しました。
無事ついた長崎空港で恒例のこちら。
美味しくいただきました!
まとめ
佐渡おけさのルーツを訪ねる天草・牛深の旅
行きにくい場所だけに行く行程も楽しみました。
目的のハイヤ祭りはもちろん楽しみましたが、偶然出会ったかかし村や、漁港にかかった近代的な橋、天草の教会や城など、行く前には何も知らなかったことや物に出会うことができ、大満足の旅となりました。
日本全国制覇2周目22県目は熊本・天草の旅でした。
次回は番外編・福岡と佐賀の旅の予定です。