リバティ生地で袖丈+5センチのオリジナル・シャツ!完成しました!
お気に入りのシャツが気がつけば10年選手。いやもっとかも⁈
とってもお気に入りのシャツがあって、気がつくとそのシャツを着てることが多いのですが、
よく考えてみたらもうかれこれ買ってから10年?
いや、それ以上かも知れないと思ってよく見てみると、だいぶくたびれていることに気がつきました。
この時もこのシャツを着ていました:還暦を楽しいイベントに・その2 還暦は赤い着物で
このGAPのシャツ、色や柄が好きというのもありますが、一番気に入っているのは袖の長さです。
体の割に腕が長いので、既製品だと袖の長さが短いことが多くて、どうしてもツンツルテン感が出てしまう。
なので袖丈には敏感です。
袖丈で失敗することもたびたび。
最近の失敗は旅先で買った黒のタートルネックのカットソーです。
ユニクロの黒のタートルネックのカットソーは定番で、毎冬のコーディネートに欠かせないので何枚か持っていたはずなのですが、
昨年の引っ越しで東京から持ってきたはずなのにそれが見当たらない…。
ユニクロで新調しようと調べたら定番のはずが全く在庫がない。
ユニクロのタートルネックはこちら:https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E439063-000/00?colorDisplayCode=35&sizeDisplayCode=003
そんな時、旅行先のデパートで購入した黒のタートルのカットソーの袖丈が短かったのです。
しばらくは気にしないようにして着ていましたが、やっぱりしっくり来なくて着るのをやめてしまいました。
オリジナル・シャツ作り開始!まずは生地選び!
このGAPのシャツの寿命も近いので、オリジナル・シャツを作ることにしました。
実はシャツ作りは定年後やりたいことのトップにあったのですが、なかなか時間が取れずにいました。
なのでようやく始動、というのが実際のところです。
まずは洋裁の最初のときめきポイント、生地選びです。
シャツを作るならリバティプリント、と決めていました。
リバティのオンラインストアはこちら:https://www.liberty-japan.co.jp
またシャツ作りは結構細かい技を必要とするので、何枚か作ってスキルを構築したいとも思っていました。
なので、3種類の生地を選びました。
3種類ともタナローンという薄手のコットン生地です。
とにかくサイトにはたくさんの種類のプリントがあるので、この生地選びの作業は楽しい!
あれこれ悩んだ末選んだのがこの3点。
1種類目は今回使用した「エリズ・パーティ」という生地。
2種類目は水色の「ワイルド・フラワーズ」
3種類目はピンクの「ヨシエ」です。
型紙はこちらの本から
前回の娘のドレスのように、1から型紙を作ることも考えたのですが、こちらの本から選ぶことにしました。
というのも、この本、シャツ作りの細かい部分を丁寧に説明してくれていて、それを活用するには付属の型紙を使った方がいいと思ったからです。
例えば、シャツの袖口の短冊など、目に見えないところの説明がとても丁寧です。
この本の中から、目指すシャツに最も近いデザインを選んで、希望と違う部分は仮縫いで修正していこうという作戦です。
一番シャツらしいこちらのデザインを選びました。
型紙はMサイズを基本にして、袖丈はLのサイズプラス2センチ、で写していこうと思います。
このデザイン、見た目ちょっとゆったりしている気がするので、Sサイズでもいいかなと思ったのですが、肩幅は結構ある方なのでMサイズを基本にしました。
我が家の裁断台が今はお雛様に占領されているので、ダイニング兼仕事デスクとなっている円卓での作業になります。
円卓なのでちょっと裁断には使いにくいですが、それでも直径150センチあるので、作業しかけたまま他のスペースを食事やその他に使えるので便利です。
型紙が出来上がりました!
いざ、裁断!仮縫い準備!
型紙ができたので、裁断です。
今回は初めての型紙、しかもおそらく修正が必要なので、仮縫いをします。
仮縫いで問題がありそうな袖丈、身幅、裾の長さ、には余裕を持たせて4、5センチ多めに裁断します。
カフス部分や襟など、接着芯が必要な部分に接着芯を貼ります。
全部1センチの縫い代の場合は必要ありませんが、今回は修正用に大きめに裁断してあるので、しつけ糸で切りじつけをしていきます。
切りじつけの印に合わせてパーツを組み立てていきます。
袖も組み立て、
見頃も組み立てます。
組み立て後の写真がないのですが、試着してみて、やはり全体にたっぷりした感じがあるので、胸とウエストのダーツを入れることにしました。
ダーツを入れてもさらにたっぷり感があるので、見頃の脇線も削ることにします。
袖に4センチの余裕を持たせていたのは正解でした。
すでにLサイズの袖丈プラス2センチにしてありましたが、それでも短いことがわかりました。
出せるギリギリ、あとプラス3センチ出すことにします。(1センチは縫い代で必要なので)
組み立てたパーツを再度バラバラにして、型紙を修正、そしてそれぞれのパーツを修正します。
本縫い!まずは袖口の短冊あきから!
まずは袖口の短冊あきから作っていきます。
こういう目に見えない部分が結構難しいのでスキルが必要です。
しかも縫うだけではなく切り込みを入れたりするので失敗ができません。
ちょっとした誤差が仕上がりに影響するのも、こういう細かな作業です。
袖の空き口の幅の広い方が短冊、その下にくる部分を持ち出しと言います。
短冊をアイロンで整えながら屋根のような形にしていくのですが、この時の縫い代に誤差があると綺麗な屋根型になりません。
これが結構難しかったです。
持ち出しと短冊を縫って、袖を仕上げていきます。
見頃と襟を作ります!
袖が出来上がったら、今度は見頃を組み立てます。
見頃は縫い合わせるだけなので簡単です。
大変なのはこれから。
まずは襟と台襟を作ります。
これも数ミリの誤差が見た目に大きく影響する部分です。
全て裏から作っていくので、最後に表にした時に「襟の長さが違う!」ということになりやすいです。
裏になっている状態から表に返した時のことを常にチェックしておく必要があります。
襟付けの位置も重要です。
前から見た時に襟元は一番視線の行く部分なので、失敗が目立ちやすいのです。
左右対称になるようにつけていきます。
袖と身頃を合体!
袖と身頃が出来上がったので、あとはそれぞれを合体するだけです。
が、袖付けも注意が必要です。
綺麗な袖山になるよう、あらミシンを袖山にかけて細かいキセを入れました。
あとは裾を縫って、
ボタンホールを作成。
ボタンホールも緊張する一瞬です。
失敗すると解くのも大変です。
下糸も途中でなくならないよう、十分に巻いてから作ります。
ボタンホールに穴をあけ、
ボタンをつけて
出来上がりました!
まとめ
袖丈、プラス5センチのオリジナル・シャツを作りました。
今回は袖口の短冊や台襟のある襟の作り方など、細かい作業を確認したくて洋裁本の型紙を使用しました。
やはりデザイン的に大きな修正が必要だったので、次回は一から型紙を起こしてオリジナルシャツを作りたいと思います。