新潟良いとこ何度もおいで♫ 観光編4「八木ヶ鼻」
県の景勝100選に選ばれた、新潟県三条市下田(しただ)のシンボル
現在2ヶ月の予定でお世話になっている新潟県三条市の下田には、
「八木ヶ鼻」という景勝地があります。
その姿がこちら。
三条市方面から五十嵐川沿いに日帰り温泉「いい湯らてぃ」を目指して走ってくると、
突然左手にドーンと現れて、
何とも言えないパワーを放って存在をアピールしています。
「いい湯らてぃ」のご紹介はこちら:
上越新幹線「燕三条」の駅からの距離感はこんな感じです。
その高さ200メートル以上の断崖絶壁。
毎日様々な景色を楽しませてくれています。
何と、その昔、海底の底だった!
五十嵐川の上流にそそり立ち、
神々しさを120%放ちながら太陽、月、風、雨などなど全てのものを受け止めているこの八木ヶ鼻。
その組成は石英粗面岩という石で出来ているそうです。
石英粗面岩とは、「流紋岩」というマグマの流動時に形成される結晶が流れ模様に見える岩のことで、
特に二酸化珪素の割合が70%以上のもののことのようです。
この地域は今から2500万年前に地殻変動が起こり、
海の底に沈みました。
そして700万年前に海底火山活動により隆起。
200万年前に以降に陸化したそうです。
その後、侵食等を続けた結果、海底溶岩ドームの中心部分が露出し、
今のような絶壁が作られたと考えられているそうです。
古くから名所として崇められていて、
江戸時代の紀行文にもその様子が記されているとか。
とにかくその迫力たるや、必見の八木ヶ鼻です。
こちらの動画もぜひご覧ください:https://youtu.be/5tJWf3-jIbg
県の天然記念物・ハヤブサの生息地!
この八木ヶ鼻を繁殖地として県の天然記念物に指定されている動物がいます。
ハヤブサです。
ハヤブサは本州以北の断崖に巣を作って、
翼をすぼめて急降下し、
獲物を脚で蹴り落としたり、
空中で鷲掴みにして狩りをするそうです。
その急降下のスピードたるや世界一だそう。
通常渡鳥として冬に渡来し、平地で生息するようですが、
ここ八木ヶ鼻のハヤブサは通年生息しているとのことです。
県の天然記念物に指定された昭和40年(1965)以降、
道路整備や環境の変化で一度はその姿を消してしまいました。
その後20年が過ぎた平成元年(1989)に再びその姿が見られるようになったそうです。
「にいがた景勝100選」にも選定!
「にいがた景勝100選」とは、
上越新幹線開通を記念して、1982年の秋に選定された新潟県の景勝100箇所のことです。
新潟日報社が主催し、選定委員が候補地をまず200箇所に絞って、最終的には県民によるハガキ投票で100箇所が選ばれました。
友好投票数は約780万通。
選定委員も北方文化博物館長、NHK新潟放送局長、日本写真協会会員、県にゆかりのある画家や詩人、旅行随筆家など。
バラエティに飛んだ選定となっています。
まとめ
新潟県三条市の下田地区にある八木ヶ鼻は
五十嵐川を眼下に見下ろしてそびえ立つ
神々しいほどのパワーを放つ断崖絶壁です。
その形成には何千万年、何百万年という壮大なスケールの歴史があり、
その昔ここは海の底でした。
岩肌から岩塩が採取されることでもそれが裏付けられています。
近隣には日帰り温泉「いい湯らてぃ」や
キャプテンスタッグのキャンブ場などもあり、
必見のパワースポットへぜひ足を運んでみてください。
いい湯らてぃの露天風呂から見る八木ヶ鼻もまた格別です。