新潟良いとこ何度もおいで♫ 工場見学編2 包丁・刃物「藤次郎」
包丁の「藤次郎」さんの工場見学をしてきました!
高級ブランド箸・マルナオのオープンファクトリー見学のあと、
包丁で有名なブランド・藤次郎さんのオープンファクトリーを見学してきました。
マルナオさんはこちら:新潟良いとこ何度もおいで♫ 工場見学編1高級ブランド箸「マルナオ」
藤次郎さんのある燕市は、現在お世話になっている三条市の西側、
上越新幹線の燕三条駅を挟んで右側が三条市、左側が燕市です。
燕市は日本最大の洋食器の生産が盛んな地域で、
燕市産の洋食器の国内生産シェアは90%を超えています。
洋食器の他にも、鉄鋼、機械、自動車関連の部品製造や加工なども盛んに行われている地域です。
一方、三条市は包丁、工具など金属製品の生産が盛んなことで知られています。
そんな燕市に今回お邪魔した「藤次郎」はあります。
燕三条駅からだと車で約15分。
距離感はこんな感じです。
創業は農機具メーカー
現在は包丁で有名な藤次郎さんですが、
1953年の創業時は農機具メーカーとしてスタートしました。
包丁を作り始めたのは、
農機具の閑散期にフルーツナイフを作り始めたことがきっかけだそうです。
以後、さまざまなデザインの包丁を作り続け、
海外の展示会にも積極的に参加した結果、
世界からも注目される包丁メーカーへと成長しました。
2015年には今回お邪魔したオープンファクトリーの前身である
藤次郎ナイフギャラリーが完成。
2017年にはナイフファクトリーとナイフアトリエが完成。
すでに完成していたナイフギャラリーと合わせて、
藤次郎オープンファクトリーとしてグランドオープンしました。
そして2019年にはさらに多くの製造工程を見学できるように見学コースを拡張、
現在のオープンファクトリーとしてリニューアルオープンしました。
藤次郎さんはナイフギャラリーから
こちらがナイフギャラリーの入り口です。
こちらから入って工場見学通路に出ることができます。
ファクトリーへ
こちらがファクトリー入り口です。
ファクトリーでは一貫生産の工程を、
アトリエではハンドメイド品の製造現場を見ることができます。
こちらは一貫生産の工程です。
素材として最も使われているV10ステンレスの説明。
型抜きはプレス、もしくはレーザーで行われます。
包丁型に切り出されたステンレス。
焼き入れ、焼き戻し
焼き戻すことで適度な硬度と粘りを持った包丁になります。
機械による研磨
そして手作業による研磨
溶接
包丁本体とハンドルの溶接部分の研磨
刀身の研磨
…とさまざまな研磨作業が続きます。
アトリエへ
こちらは手作業の工程です。
成形
焼き付け
ブラスト
ハンドル製作
作切り
藤次郎さんでは手作業で作られた製品に作切りと言って
手作業でのブランド名入れを行っています。
最後の工程で、担当の方がいろいろ説明しながら作業を見せてくれます。
この日は見学記念に包丁型のプレートに
見学者全員の名前を刻印してくれました。
私に刻印していただいたのがこちら。
ナイフギャラリーショールームへ
そうして作られた様々な包丁がこちらで実際に触れることができます。
こちらでは国内では出回らない海外モデルなども見ることができます。
発売前の新製品や、
食育業界向けアイテムやセミカスタムメイド製品なども展示されています。
まとめ
一口に包丁と言っても様々な種類があることは理解していても、
こうして目の前で実際に見るとその幅の広さと奥深さ、
そしてどのような需要にも応えられる伝統に裏付けられた技術に
心から感心してしまいました。
そのような包丁が世界中で活躍していると考えるだけでも嬉しくなります。
私はこの村上堆朱のさやの包丁が気になりました。
もちろん手が出ませんが、またじっくり見に行くことくらいはしたいと思います。
オープンファクトリーは10時から17時、日祝休み。
土曜日は工場がお休みなのでアトリエのみだそうです。
藤次郎さんのHPで確認してから行くことをお勧めします。
藤次郎さんはこちら:https://tojiro.net