館長さんもカフェオーナーも新潟との深い絆!ご縁感じる有吉佐和子記念館!(和歌山市)
消しゴム印作りから有吉佐和子記念館へ!
魚介専門イタリアンバルのNAVE(ナーヴェ)さんで絶品お魚グリルと堪能し、
レトロ商店街・七曲市場の一角の「みの印章堂」さんで消しゴム印作り体験を楽しんだ後、
その話はこちら:キーワードは船と帆!絶品お魚グリルと消しゴム印体験!和歌山市
これまた楽しみにしていた有吉佐和子記念館へと向かいました。
有吉佐和子記念館とは
有吉佐和子記念館は、和歌山市出身の作家・有吉佐和子がベストセラーの全てを執筆した、
東京都杉並区の居宅を復元し、昨年2022年6月にオープンした和歌山市の施設です。
1階には手書きの原稿や、愛用の万年筆なども展示され、
2階には愛用した執筆用の机や椅子などが設置され、当時の仕事場を再現しています。
1階にはその展示室のほか、アジアンカフェのスペースも併設されています。
有吉佐和子とは
有吉佐和子さんは紀ノ川、華岡青洲の妻、恍惚の人、などなど
数々の作品を発表している和歌山市出身の作家です。
一代記から社会問題まであらゆるテーマを描き続け、小説のみならず、脚本家、演出家としても活躍されました。
我が家でも母が大ファンで、子供の頃から母が図書館で借りてきた有吉さんの本が必ずと言っていいほどいつもあったのを覚えています。
そんな有吉さんは昭和6年(1931)和歌山市の生まれ。
うちの母は昭和9年でしたから、世代的にも一緒でした。
お父様の仕事の関係で、小学校時代は旧オランダ領の東インドで過ごし、昭和16年(1941)に帰国、
高校卒業まで和歌山市内で過ごしたそうです。
大学は東京女子大短期大学英語科に進まれたとのこと。
私も同短大を受験して合格、結果的には通学に便利だった青学の短大に行きましたが、
あの時違う選択をしていたら有吉さんの後輩になっていたかも知れず、勝手に親近感を持ってしまいます。
在学中に演劇評論家を目指したところが私とは全く違いますが、
昭和31年(1956)に発表した「地唄」が文学界新人賞と芥川賞の候補となり文壇デビュー。
昭和59年(1984)に心不全で53歳でこの世を去るまで次々と多くのベストセラーを生み出しました。
まさにご自宅の復元!一人で来ていたら見過ごしそう!
みの印章堂さんから歩こくこと10分ちょっと。
あそこです、と教えてもらった先には想像していた文学館とは違う、
一見一般の方の住居のような建物が建っていました。
この辺りは、和歌山に着いた初日にコンビニへ行こうと思い、
明かりに釣られて行ってみた和歌山市駅の近くです。
その話はこちら:日本全県めぐり2周目・さていよいよ最終県!和歌山へ!
もしあの時ここを通っていても、まさか有吉佐和子記念館だとは気づかなかったかもしれません。
一般のお宅に入るような玄関から中に入りました。
なんと!館長さんは新潟市のご出身でびっくり!
中に入るとすぐ正面が受付になっています。
そこにいらした館長さんに智子さんが「新潟から来てくださいました」と私のことを紹介してくれました。
するとなんと!館長さんも「私も新潟市出身です」とおっしゃるではないですか!
お聞きすると新潟市の高校を卒業後、東京の大学に進まれ、その後和歌山市の会社に就職されたのだそう。
お話の中に知っているお名前がぽんぽんと飛び出し、本当にびっくりしました。
まさかたまたま訪れた和歌山の有吉佐和子記念館で新潟市出身のしかも館長さんに遭遇するとは。
これまたご縁を感じずにはいられませんでした。
驚きの出会いの後、1階の展示室を拝見しました。
こちらは撮影できないエリアになっていますが、有吉さんの直筆原稿や愛用の調度品などが並んでいます。
2階は愛用されていた机や椅子などが展示されていて、
執筆当時の書斎の様子が偲ばれる作りになっています。
有吉佐和子記念館はこちら:https://www.ariyoshi-sawako.jp
カフェでほっこり!するとここでも新潟つながりが!
記念館の1階と2階を拝見した後、1階に併設されているカフェでお茶をしました。
こちらのカフェは「la maison clochette(ラ メゾン クロシェット)有吉邸」というお店で、
有吉さんが中国茶を好んだことから、アジアのお茶とお料理を提供しているのだそうです。
せっかくなので飲んだことのないもの、と思い、ベトナムコーヒーをお願いしました。
こんな容器で出てきて、上の器にはコーヒーの粉が入っています。
コーヒーがカップに落ちたところで容器を外していただくのですが、
カップの底には甘いミルクが入っていてそれを掻き回していただきます。
甘いカフェオレといった感じでしょうか。
お天気ながら風が強くちょっと寒い日だったので、とってもほっこりしました。
そしてここでも新たな驚きが!
カフェの女性オーナーを智子さんが紹介してくださったのですが、
お仕事に使うお米の関係で新潟によく行かれるのだとか。
さらには燕市にある金属加工品の老舗の奥様とは大の仲良しなんだと伺ってびっくりです。
その老舗にお勤めの方とは新潟インバウンドカレッジでもお世話になり、
また今回初体験した新潟観光フォーラムでもご一緒していたからです。
その観光フォーラムのことはこちら:初のパネリスト登壇!トキの浴衣で新潟観光フォーラム2023へ!
何だか色々なことが色々な経路でつながって、本当に驚くとともに不思議な感覚を覚えました。
この旅行までに読了したかった「真砂やお峰」!
今回和歌山に来るにあたり、こちらの有吉佐和子記念館に行くのがとても楽しみでした。
旅行までに読めればと思い、今まで読んだことのない有吉作品を選び読み始めました。
結局、旅行までには読了できなかったのですが、その本がこちらです。
舞台は江戸時代の江戸のまち。
江戸は元々とっても興味のある分野ですが、
特に今は英語の授業で読んでいるStranger in Shogun’s Cityでも出てくるのでタイムリーですし、
着物の描写も面白いと誰かの書評で見たのでこの本を選びました。
まとめ
和歌山市の街歩きツアーに参加しています。
楽しみにしていた有吉佐和子記念館では新潟つながりの驚きが連続。
館長さんは新潟市のご出身だし、カフェの女性オーナーも新潟と深い繋がりがありました。
今読んでいる有吉作品を読了後も、しばらくマイ有吉ブームが続きそうです。
まずは紀ノ川から、と思っています。