日本全県制覇2周目 24県目岩手の旅②(2018年5月)
岩手県2日目は盛岡市内を散策
2日前に仙台から平泉に入り、昨日は平泉で毛越寺、中尊寺へ、そして水沢駅から黒石寺、立正寺を巡り、昨日のうちに盛岡に入りました。
その記事はこちら:日本全県制覇2周目 23&24県目宮城・岩手の旅(2018年5月)
盛岡では駅そばのビジネスホテルに宿泊。
盛岡ニューシティホテルはこちら:https://www.moriokacityhotel.co.jp/newcity/
盛岡に来るのは初めてで、いつか来てみたかった街です。
2日目は盛岡を散策することにしました。
この日のうちに青森へ移動するので、朝ホテルを出て荷物は駅のロッカーに預けました。
岩手県立美術館へ
まずは地方都市でのお楽しみの一つ、県立美術館訪問です。
岩手県立美術館を目指しました。
2001年10月にオープンしたというこちらの美術館、モダンな建物でとても素敵です。
企画展も「フランス近代絵画と珠玉のラリック展」ととても魅力的な展示会が開催中で本当にラッキー。
美術館で気に入った絵を見つけると、胸からコンセントのようなものが出てきてその絵にそのコンセントが刺さり、そこからエネルギーというかパワーがどんどん自分に注入されていく、その感じが大好きです。
今回のこの展示からもたくさんのエネルギーをもらいました。
こちらが今回の私のNo.1.
ラウル・デュフィ《ルーデュネスコ夫人の肖像》 画像は絵葉書から。
デュフィは「色彩の魔術師」といわれ、20世紀前半のフランスで活躍した画家です。
明るい色彩の作品が多く、中でもとりわけ青を好んだそうです。
大好きな画家の1人。
そしてこの展覧会で今までよく知らなかったラリックの大ファンになりました。
「ガラス」にも惹かれます。
ガラスと色彩が重なった時、ときめいてしまうことに最近気づきました。
大満足の企画展でした。
先人記念館、原敬記念館
岩手県立美術館の近くには盛岡市先人記念館というのがあったので、そこにも寄ってみました。
新渡戸稲造、金田一京助など明治期以降に活躍した盛岡ゆかりの先人130人を紹介している施設です。
とても立派で綺麗で驚きました。
住所を見ても驚きます。「盛岡市本宮字蛇屋敷2-2」蛇屋敷!
先人記念館はこちら:https://www.mfca.jp/senjin/
そこから歩くこと7分程度。
原敬記念館にも寄ってみました。
原敬は1918年(大正7)日本の第19代内閣総理大臣になった人で、貴族でも軍人でもない人が総理大臣になるのが大変めずらしかったことから「平民宰相」と呼ばれた人です。
任期中の1921年に東京駅で暗殺されました。
ここが原敬の生家であり、15歳で上京するまで生活していたところです。
原敬の座右の名、宝積(ほうじゃく)。
人に尽くして見返りを求めない、人を守りて己を守らず、の意味があるそうです。
山菜の季節、そして大好きなブローチと出会う
岩手銀行赤レンガ舘に行く途中、見つけた物産展のような催し物。
ちょっと覗いてみました。
東京生まれなので山菜には縁がなく、ふきのとうやタラの芽くらいしか知りません。
なのでどれも珍しくて興味津々です。
旅行中じゃなければ買って帰りたかったです。
そして今思い出しました。
この催し物、食品の他に手作り作品のようなものも売っていて、ここでこのブローチを買ったのでした。
ちょっと北欧っぽくてお気に入りのブローチなのですが、どこで買ったのかずっと思い出せずにいました。
確か、この時です。
真似して作ってみたいともずっと思っていたのも思い出しました。
近々挑戦したいと思います。
岩手銀行赤レンガ館は2012年まで現役だった
原敬記念館から歩くこと20分弱、岩手銀行赤レンガ館に行きました。
1911(明治44)年に盛岡銀行本店として落成し、後に岩手銀行となった建物です。
設計は東京駅でも知られる辰野金吾氏によるものだそう。
確かに東京駅っぽい。
2012年まで銀行として使用されていたそうです。
細かいところまで素敵です。
岩手銀行赤レンガ館はこちら:https://www.iwagin-akarengakan.jp/redbrick/facility.html
岩手銀行赤レンガ館から宛先もなく歩いているとたくさんの魅力的な建物を見つけました。
景観重要建造物 茣蓙九(ござく)は江戸末期からの商家の建物がそのまま残っています。
南部しぼりのお店
レトロで可愛い消防署
南部せんべいのお店
歩いていたら川に出ました。
そして偶然出会った小さな美術館「深沢紅子 野の花美術館」。
深沢紅子 野の花美術館はこちら: https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=1218
深沢紅子さんは明治36(1903)年生まれの盛岡出身。
生涯野の花を描き続けた画家です。
ここでもたくさんのパワーをいただきました。
とてもよかったです。お土産にしました。
盛岡城
駅への道すがら、日本100名城の1つ、盛岡城址にも寄ってみました。
盛岡城は盛岡藩初代藩主・南部信直が北上川と中津川の合流地点に築いた城です。
城の建物はほとんど残っていませんが、さぞ立派なお城だったのだろうと想像できました。
こちらは南部中尉騎馬像台座。
日露戦争において戦死した南部家42代利祥(としなが・24歳)が、その功によって功五級金勲章を受けたことを顕彰する像が立っていたそうです。
明治41(1908)年9月に建立されましたが,銅像本体と玉垣の鎖は昭和19(1944)年に軍需資材として供出され,現在は台座のみが残されています。
銅像の軍事供出のことは以前仙台の伊達政宗の銅像を見たときに知りました。
さて、駅に戻り、荷物を持って青森に移動します。
駅にも故郷の偉人たちが。
盛岡の人の故郷への誇りが感じられ、とても大事なことだと思いました。
駅には大きな南部鉄瓶も。
その街を象徴するものが駅に大きく展示されていることも、観光という観点からとても大事だと思いました。
近代化してどこも同じような駅になるより、こうしてある方がその街の印象として長く記憶に残ります。
はやぶさに乗って青森へ向かいます。
日本全県制覇2周目 24県目は岩手県でした。
次回はこの旅の続き、番外編・青森の予定です。
日本全県制覇2周目 シリーズ最初はこちらです:日本全県制覇2周目 1県目は茨城の旅 (2015年12月)