日本全国制覇2周目 番外編・佐渡の旅(2018年6月)
2018年6月 佐渡・相川「宵の舞(よいのまい)へ
2018年の6月、佐渡の相川の夜の町を「相川音頭」を踊って流す佐渡の素敵なお祭り「宵の舞」へ行きました。
東京の「若波会」の皆さんがこの「宵の舞」に参加されるというので、私も新潟から一緒に同行させていただくことにしました。
「若波会」さんは東京近郊在住の佐渡出身者の方で構成している、佐渡民謡の継承活動を行なっている団体です。
2017年の新潟まつり以降、民謡流しでの「佐渡おけさ」救済に目覚めた私は、2017年秋、東京の荒川で行われている「あらかわ佐渡おけさまつり」と出会いました。
そして、その「あらかわ佐渡おけさまつり」で地元の方々の踊りの指導をされている「若波会」さんとも知り合うことができました。
その記事はこちら:「佐渡おけさ踊り隊」へのプロローグ3 湧き上がる熱い思い
「宵の舞」は佐渡金山のお膝元・相川の京町通りという通りを「相川音頭」を踊りながら流すお祭りです。
佐渡内外から参加している団体がそれぞれに三味線や唄い手を従え、ぼんぼりの灯るかつて金山で栄え商家が立ち並んだ京町通りを優雅に踊り、かつての佐渡奉行所まで進んでいきます。
哀愁を帯びてとても優雅なこのお祭りをぜひ見てみたいと思っていました。
6月2日(土)、佐渡汽船のフェリー乗り場で若波会の皆さんと合流して佐渡へ向かいました。
佐渡汽船での「若波会」さんのパフォーマンス
佐渡へはフェリーで2時間半ほどで到着します。
佐渡までの道のり、この日「若波会」さんは船内ステージで「佐渡民謡ショー」のパフォーマンスをすることになっています。
佐渡汽船では踊り以外にも様々なパフォーマンスを開催しています。
この日「若波会」さんは「佐渡おけさ」「相川音頭」「両津甚句」をご披露しました。
「佐渡おけさ」
「相川音頭」
「両津甚句」
乗船客の皆さんもとても楽しんでいました。
この日は快晴で空も青く、海も青く、なのに水平線は霞んでいて、とても幻想的な景色が見られました。
両津港からはバスで相川を目指します。
佐渡・相川「宵の舞」へ
こちらが本日の宿泊地・ホテル吾妻さんです。
前身が大正時代の料亭というこちらのホテル、七浦海岸の先端に位置して目の前に絶景が広がります。
ホテル吾妻さんはこちら:https://hotel-azuma.jp
7000坪もあるという芝生の庭園で、宵に向けてのお稽古の様子。
流しのスタートは19時です。
ホテルからバスで会場に入りました。
様々な団体さんが所定の位置に準備しています。
18時半くらいですが、まだ明るいです。
若波会の皆さんも準備万端整いました。
地元・佐渡の団体さんの中に曽我ひとみさんがいらっしゃいました。
地方として唄を唄っていらっしゃいました。
右の列、電信柱の少し後ろの黒い着物の方です。
いよいよ19時、辺りもうっすら暗くなってきた頃に流しがスタートしました。
人気のお祭りだけあって人も大勢出ています。
手に持つ提灯の灯りがぼんやり浮かび上がってきます。
ぼんぼりの灯りも浮き上がってきました。
こちらが最終地点の奉行所です。
こちらで踊りを奉納して終わります。
翌6月3日(日)は1人佐渡めぐり
翌3日、東京へ帰る「若波会」の皆さんと両津のフェリー乗り場までバスでご一緒しました。
朝10時、皆さんの乗ったフェリーを見送ったのち、この日は1人で佐渡の行ったことのない場所を巡ろうと思いました。
両津港でレンタカーをして、再度相川方面へ戻る途中、佐渡に来るたびどうしても立ち寄ってしまうところがあります。
椿屋陶芸館さん
陶芸作品などの他にもお土産も置いてあって、いつも買ってしまうのがこちら。
佐渡おけさの付箋とメモ帳。
佐渡おけさだけバラ売りしていないのが残念ですがまた買ってしまいました。
ここから真野湾を目指します。
行ってみたいカフェがあります。
おしゃれなカフェ「しまふうみ」
それがこちら、「しまふうみ」さん。
佐渡は二つの島が繋がったような形をしていますが、北側を大佐渡、南側を小佐渡と言います。
そして佐渡の左側のくびれにあるのが真野湾です。
こちらのカフェはその真野湾を見渡す絶景のテラスで食事ができます。
この日もいい天気でオープンテラスでのランチは最高でした。
しまふうみさんはこちら:https://www.shimafumi.com
小木民族博物館から宿根木の街散策
しまふうみさんでランチの後、小佐渡の西端にある街・宿根木(しゅくねぎ)を目指しました。
小木には吉永小百合さんのJRポスターにもなった古い街並みが残されています。
千石船で賑わった港でもあります。
まずは小木民族博物館を尋ねました。
こちらは大正9年築の旧宿根木小学校を利用しています。
当時の漁業で使われた道具や生活アイテムが展示されています。
展示館では実物台の千石船「白山丸」が公開されています。
安政5年(1858年)にここ宿根木で作られた船の当時の設計図をもとに復元したそうです。
しっかりとした作りのこの船にどんなにたくさんの荷物が積まれていたのか、想像するだけでもワクワクします。
佐渡おけさのルーツ・ハイヤ節も遠く熊本からこの船の船乗りたちによってここ佐渡に運ばれてきたのですね。
佐渡おけさルーツの旅はこちら:日本全県制覇2周目 22県目は熊本の旅(2018年4月)
そこから宿根木の街を散策しました。
こちらが吉永小百合さんポスターの場所。
古い立派な商家も残されています。
さすが船大工の町、あちこちに千石船が。
春日崎灯台に閉じ込めた夕日
宿根木から車で約1時間、相川に戻りました。
この日はホテル大佐渡に宿泊します。
ホテル大佐渡はこちら:https://hotel-oosado.jp
このホテルの近くに春日崎灯台という夕日のスポットがあるので行ってみました。
灯台の中に夕日を閉じ込めることに成功。
とても素敵な夕日を眺めることができました。
いつもはビジネスホテル&居酒屋ですが、この日は旅館で贅沢をしてしまいました。
というか、佐渡には気軽に泊まれるビジネスホテルが少なくて、2食付きの旅館に泊まらざるを得なかった、というのが本音です。
翌6月4日(月)は相川から北上、大佐渡をぐるっと回って両津、そして神戸を目指します。
大野亀のカンゾウが満開!
最終日、佐渡北側をぐるっと回って両津を目指します。
大佐渡の北端あたりにある大野亀ではカンゾウという黄色い花の群生で有名です。
見ごろは5月末から6月初旬。
季節はちょうどいいので満開の花が見られることを期待してホテルを出発しました。
大野亀を目指して1時間ほど、大野亀の手前6キロくらいのところからの景色です。このあたり。
赤い大きな橋がかかっていたので、手前で車を止めて橋の上からの景色を見てみました。
もの凄く切り立った渓谷になっています。
この橋の上から撮った景色がこちら。
「大ザレの滝」というそうですが滝は下に降りないと見れません。
こんなYouTubeを見つけました。この橋から撮ったのが⬆️の写真です。
少し進むと大野亀が見えてきました。
あそこを目指します。
その絶景がこちら。
まさに今、カンゾウが満開でした。
時間があればあの先のトレイルを歩きたいところですが、この先フェリーからの飛行機に間に合わなければならないので断念。
またいつか登ってみたいです。
そしてこちらが大野亀の少し先にある「二つ亀」という島です。
透明度佐渡No.1の海水浴場です。
佐渡の地図を拡大して拡大して一番北側に見つけることができるのでぜひ見てみてください。
大野亀も二つ亀もミシュランのグリーンガイド・ジャポンで2つ星として掲載されているそうです。
二つ亀を後にして、ここからは一路両津港を目指し、新潟空港を目指し、神戸へと帰ります。
まとめ
6月に訪れた佐渡、「宵の舞」は幻想的でとても素敵なお祭りでした。
初めて訪れた小木や宿根木も昔の北前船全盛時代の面影を残す、レトロな街並みが魅力の素敵な町でした。
島の北側、大野亀や二つ亀には手付かずの自然が残り、6月まさにカンゾウが満開。一番いい季節に訪ねることができました。
その途中、偶然見つけた大ザレの滝も下まで降りれば滝がみれることもわかりました。
かと思えばとてもおしゃれなカフェがありました。しまふうみさん。
…と佐渡には魅力がいっぱい!を改めて実感する旅となりました。
日本全国制覇2周目の旅、今回は番外編・2018年6月の佐渡の旅でした。
次回も番外編・青森の旅の予定です。