初めて見るヤンバルクイナ!とってもかわいい鳥でした!

クイナの森

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初めて見るヤンバルクイナ!とってもかわいい鳥でした!

ヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」へ

沖縄本島北部・山原(やんばる)の国頭村安田(くにがみそん・あだ)で一晩を過ごし、静かな村の暮らしを垣間見た後は

その日の宿泊地・那覇へいくつか寄り道をしながら向かいました。

クイナの森

まず最初に立ち寄ったのが「ヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森」です。

クイナの森

ここクイナの森は、2013年9月にオープンした、ヤンバルクイナの生態や環境の状態がわかる資料ブース、実際に生息する環境を再現したヤンバルクイナの観察ブースがある学習施設です。

クイナの森

同じ安田くいなふれあい公園の中にはクイナパークゴルフ場も隣接しています。

クイナの森

山原の森で運が良ければ餌をとっているヤンバルクイナを見かけることができることもあるそうですが、このクイナの森は飼育下でヤンバルクイナを見ることができる唯一の場所だそうです。

クイナの森

観察ブースには「クー太」という5才になるヤンバルクイナが飼育されていて、常時見ることができます。

クイナの森

ヤンバルクイナはかつては沖縄全域に生息していたことが化石からわかっているそうですが、人間の侵入や、1910年にハブを取るためにマングースが導入されたことで、ヤンバルクイナの生息域が森の多い北部だけになってしまいました。

クイナの森

クー太

マングースは南からどんどん北上してヤンバルクイナやその卵や餌まで食べ尽くしてしまうのだそうです。

また森の中に捨てられたネコやイヌが、山原の森の中で野生化し、ヤンバルクイナをどんどん襲ったのだとか。

このように一時期は個体数が700にまで減少してしまいヤンバルクイナが絶滅しそうになったため、このクイナの森のようなヤンバルクイナを守る取り組みが始まったそうです。

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こうして絶滅危機にあったヤンバルクイナですが、マングースや外敵排除のおかげでその数は再び増えつつあると言います。

日本国内のトキやコウノトリのように、絶滅直前に手を尽くしても間に合わなかった事例から、その二の舞をふまないために、早い段階からヤンバルクイナを飼育し繁殖するための試みを始めたのだそうです。

ヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森はこちら:http://kuinapark.com/kuina

ヤンバルクイナとは

クイナの森

ヤンバルクイナは世界中でここ沖縄本当北部の山原(やんばる)だけに生息している飛べない鳥です。

1981年に学問の世界に未知の鳥であることが確認され、新種として発表されたのだそうです。

かつて地元ではヤンバルクイナを「あわてんぼう」を意味するアガチャとかアガチと呼んでいました。

クイナの森

飛ぶことはできませんが、なんと時速40キロの速さで走ることができるのだそうです。

また身を守るために低い位置にしげる枝にねぐらを作るのだそうですが、そのねぐらに直接飛び込むこともできるのだとか。

知能も非常に高く、鏡に映る自分の姿を認識できるとも言われているそうです。

川や水溜りで1日に数回水浴びをして、好物のヤンバルマイマイというカタツムリを岩の上で砕いて食べるのだそうです。

ヤンバルクイナを絶滅から守る取り組み

健康管理

飼育個体の健康を維持することは一番大切な取り組みです。

病気が怪我の予防や治療、また飼育環境を良くして、健全な個体を育てています。

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左上の白い四角い筒から1時間おきに餌が出てきます

繁殖

オスとメスの相性をよく観察してつがいにしているそうです。

親鳥が安心して卵をヒナにかえして育てる環境を整えたり、卵を人工孵化させたり、個体数を増やす技術の向上に努めているそうです。

遺伝的多様性の管理

遺伝的な偏りがないように繁殖を行っています。

ヤンバルクイナの様々な個性を大切にして、それを残していこうとしているのだそうです。

NPO法人「どうぶつたちの病院沖縄」では、飼育されているすべてのヤンバルクイナの血統管理を行なっています。

2005年に「どうぶつたちの病院沖縄」は、ヤンバルクイナの救護活動の拠点となる「ヤンバルクイナ救急救命センター」を作り、ヤンバルクイナの故郷やんばるで、救護されたヒナや成鳥の飼育が始まりました。

2006年には人工孵化とその飼育、2007年には自然繁殖に成功。

2010年には「環境省ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設」が完成し、より多くのヤンバルクイナの飼育が可能となりました。

この施設は一般には公開されていませんが、現在はこの施設を拠点としてヤンバルクイナの飼育下繁殖に取り組んでいるそうです。

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生態研究

野生下ではまだ解明されていない繁殖行動や成長の過程、体重の季節変化や必要な栄養素、寿命など、ヤンバルクイナの生態についての研究が進められています。

野生復帰訓練

野生のヤンバルクイナが絶滅したり、減少してしまった時に備え、飼育されている個体も野生で生きるための訓練をしているそうです。

生きた餌を捕まえられるのか、野外でちゃんと生きていけるかを調べるために、発信機をつけて追跡調査をしています。

減らそう!ロードキル(交通事故)!

クイナの森

ロードキルとは、交通事故や側溝転落など、車や道路の影響を受けて、野生動物が死亡してしまうことを言うそうです。

ヤンバルクイナも例外ではありません。

ヤンバルクイナは飛べないので、道路を走って横断します。

その時にスピードを出して走る車と衝突して事故にあって命を落としてしまうのだそう。

今年は去年より少し少ないそうですが、それでも21羽のヤンバルクイナがロードキルで命を落としたそうです。

道路の側溝には落ち葉や土が溜まっているので、ヤンバルクイナの餌になるような小動物がたくさんいるそうです。

それを知っているヤンバルクイナは餌を求めて側溝にやってきて、そして交通事故に遭ってしまうのだとか。

側溝に落ちたヒナや亀、イモリなどの小動物が森に戻れるよう、素行に階段やスロープをつける取り組みも進められているそうです。

まとめ

クイナの森

初めてみたヤンバルクイナはその色といい模様といい、その姿といいともて可愛らしい鳥でした。

ガラスの向こうで土を突っついていたかと思うと、

ものすごいスピードで近づいてきたり、

素知らぬ顔で向こうに行ってしまったり、

また近づいてきてこちらを見ているような仕草をしたり、

もう本当にとてもかわいくて大好きになりました。

今回行った「クイナの森」と言う施設から車で15分程度のところに「やんばる学びの森」と言う施設があり、

そこではガイドウォークやナイトハイク、バードウォッチングなどのプログラムもあるようなので、

いつかまた行ってみたいと思いました。

やんばる学びの森はこちら:https://yanbaru-manabi.com 

やんばる学びの森

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