新潟良いとこ何度もおいで♫ ランドマーク編2「白山神社」
新潟市に来たらぜひお参りしてほしい白山神社
白山神社は、新潟の総鎮守です。
総鎮守とは国や土地の全てを安らかに守る神や総社のことを言います。
新潟市の中心に位置し、家内安全、商売繁盛、交通安全、厄除け、建築・工事安全、
海上安全、子宝・安産・縁結びの霊剣あらたかな神様として
市民を始め多くの人に崇敬されています。
隣接する白山公園は日本初の都市公園として明治6年に開園しました。
新潟市を訪れたらぜひ足を運んでいただきたい新潟市のランドマークです。
やすらぎ堤から白山神社へ
先日ご紹介した新潟市のランドマーク「萬代橋(ばんだいばし)」
萬代橋はこちら:新潟良いとこ何度もおいで♫ ランドマーク編1「萬代橋」
白山神社へは色々な経路で行くことができますが、今回は萬代橋からやすらぎ堤を散歩しながらのルートでご紹介します。
ホテルオークラ前で萬代橋とメディアシップと一緒に記念写真を撮ったら、上流に向かって歩きましょう。
萬代橋の上からこの記念写真スポットにはホテルオークラの正面玄関前にある階段で側道に降り、横断歩道を渡って目の前の階段をのぼるとやすらぎ堤に出ることができます。
萬代橋から上流にいくつか橋があります。
下流側から萬代橋、八千代橋、昭和大橋という順番です。
昭和大橋が白山神社前の道路につながっています。
最初に見えてくるのが八千代橋です。
八千代橋の下をくぐり、次に見えてくるのが昭和大橋です。
昭和大橋は昭和39年(1964)5月、新潟国体開催に備えて、従来の木橋から長さ303メートル、幅24メートルの鋼桁(こうけた)橋に架け替えられました。
ところが国体が終了した6月16日13時に、新潟県粟島南方を震源とする新潟地震が発生。
昭和大橋は12スパンのうち5スパンが落橋する被害を受けました。
その後傾いた橋脚を補強増設し、落橋した5スパンを補修。
地震から半年後の12月初めに復旧工事が完了したそうです。
昭和大橋から白山神社正面大鳥居へのルートはこちら
昭和大橋を登って、白山神社正面に出るルートで向かうことにします。
橋の手前、こちらの階段を上り
右に進みます。
昭和大橋のシンボル・火焔土器のモチーフを見ながら進むと
橋の歩道がそのまま陸橋になっていて、
左手に見えるりゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)方面に進みます。
正面に見えるエレベーターで1階に降ります。
この道路が白山神社正面の大鳥居に続く道路です。
左手に県政会館を見ながら進むと
左手に緑深い公園があり
さらに進むと赤鳥居が見えてきます。
赤鳥居から本殿へ
正面の赤鳥居を入ると大きな松と石の鳥居が見えます。
昔、この正面の通りは堀でした。
その様子がわかるパネルが常設しています。
この鳥居をくぐると道が二手に分かれます。
神社へは右手の道を進みます。
さらに二つの鳥居が見えます。
白山神社に祀られているのは菊理媛大伸(くくりひめのおおかみ)、別名白山比咩(しやらまひめのおおかみ)という加賀の霊峰・白山頂上に祀られている女神様です。
この神様を勧請(かんじょう)して新潟の地に祀っています。
菊理媛大伸(くくりひめのおおかみ)は農業の神、会場の神、そして国家・郷土の守り神として広く崇拝されている神様です。
菊理媛大伸(くくりひめのおおかみ)は願うことを正しくより良い方法で導いてくださり、
乱れた糸をくくり整えるように中を取り持つ縁結びの神様でもあります。
二の鳥居と住吉神社
北前船で運ばれてきた二の鳥居です。
こちらは備前焼の狛犬です。
鳥居の先右手には住吉神社が祀られています。
こんなところに、と意外に思うのですが、こんな歴史があったそうです。
享保6年(1721)に大洪水があり、その影響で新潟の港の水深が浅くなり、入ってくる船舶が減少。
その港の勢いの回復や商売繁盛を願って、1748年に白山神社の境内に住吉神社が建立されました。
その神社も明治6年の白山公園造成で一度は取り壊され、神様は白山神社本殿に合祀されたそうなのですが、大正2年に再建されたとのことです。
新潟の海運業、漁業を見守る港の守護神として、多くの方に信仰されています。
この太鼓橋も昔は参道にあったそうですが、参拝者が増加し、安全のため昭和53年(1978)に新たな橋が完成、太鼓橋はこちらに移されました。
こちらが随神門です。
その左手前に手水舎があり、コロナ禍で使用禁止の今、綺麗なお花でいっぱいになっていました。
右手前にはタッチパネルの案内板が設置されていて、
神社の詳細を知ることができます。
新潟の酒蔵からたくさんのお酒が奉納されています。
随神門をくぐり、こちらが境内内部になります。
お参りを済ませたら絵馬に注目!
お参りを済ませ眺めると
いろいろなお守りやおみくじがあって面白いです。
また神社の中には大きな絵馬があって、北前船の往来の様子が描かれています。
市島次郎吉という年貢米の回送を請け負っていた人物が、その成功を祈願して奉納したそうです。
白山神社や新潟の港だけではなく、大阪城や江戸城など広範囲を一枚の絵馬でカバーしていて興味深いです。
こちらの解説用のパネルも床に置かれています。
ぜひ、上の絵馬を見上げてみてください。
知る人ぞ知るパワースポット巡り!
明治6年、白山神社の境内の敷地内に日本初の都市公園・白山公園を造成したため、
境内に点在していた神社の神様を白山神社の本殿に移したため、神社の境内には色々な神様が祀られています。
本殿の左側に小さな鳥居があります。
ここから入ると地下へと続く階段があって、
通路の先には多くの神社が祀られています。
安産・子宝・夫婦円満の道祖神
通路を抜けるとまず右手に男神・女神が餅をつく姿が刻まれた道祖神が祀られています。
縁結びや夫婦円満、安産などにご利益があるそうです。
金運アップの蛇松明神(じゃまつみょうじん)
その隣には金運の神・蛇松明神が祀られています。
お金が貯まる、宝くじが当たる、などの願い事はこちらに。
1月の初巳の日や、毎月の巳の日にお参りに来る人も多いとか。
またお賽銭と共に蛇の好物である卵をお供えすると願い事が叶うという噂もあるそうです。
その隣の手水舎にも綺麗なお花が浮かんでいました。
厄除けと運気アップの黄龍神社(おうりゅうじんじゃ)
さらに奥まで進むと黄龍神社が祀られています。
八方除けの神様で、厄年の人や運気をあげたいと願う人はこちら。
引越し、嫁入り、旅行など、新しい環境に入る人の安全を見守って、
良い方向に導いてくださるそうです。
美や芸事には松尾神社
黄龍神社の隣には松尾神社があります。
祀られているのは財宝、美、芸能の神・中津島姫命(なかつしまひめのかみ)、別名市杵島姫髪(いちきしまひめのかみ)、弁財天のことです。
美しさや芸事を磨きたい人はこちら。
また醸造の神でもあり、米どころ・酒どころ新潟の守護神としても信仰されているそうです。
その他にも見所がたくさん
狭い通路を戻ってくると、まだまだ見所はたくさんあります。
農業や商いの神様、御稲御倉(みしねのみくら)
昭和28年、伊勢神宮の式年遷宮で建立された御稲御倉(みしねのみくら)。
その御倉を昭和49年に白山神社がいただき、境内に祀っています。
御稲御倉神をお祀りする社殿で、お供えの稲を納めるお社だそうです。
五穀豊穣、農事安全など農業に関することや、商売繁盛にご利益があるとか。
開山1300年の総本宮から届いた白山くくり石
こちら白山神社の総本山は加賀の霊峰・白山です。
その白山開山1300年を記念し、白山神社の総本宮・白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)から戴いたのがこの「白山くくり石」。
霊峰・白山の神様の歴史の重みとお力を感じることができます。
商売繁盛なら福の神・大黒さま
大国主大伸(おおくにぬしのおおかみ)、大黒さまは福の神として知られています。
特に商売繁盛の神様として厚く信仰されています。
営業繁栄、社運隆昌、家庭円満、開運招福などのお力もいただけるそう。
珍しい歯の神様も!
白山神社は歯苦散(はくさん)として歯痛平癒、医療安全のご利益があるとか。
赤ちゃんのお宮参り、お食い初めの儀式で使う歯固めの石を奉納するなど、歯の健康を祈る方も多く訪れているそうです。
りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)からのルートはこちら
安産祈願には忠犬タマ公のお腹を撫でよう!
こちらは忠犬タマ公です。
子宝犬とも呼ばれ、犬の日などのお腹の部分を撫でると安産が叶うとか。
子宝、安産を願う方はぜひ撫でてみてください。
やすらぎ堤からりゅーとぴあ経由のルートはこちら
以上、やすらぎ堤から昭和大橋を渡り、白山神社の正面に出るルートをご紹介しましたが、
やすらぎ堤をりゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)を経由して、白山神社に行くこともできます。
先ほどのぼった昭和大橋を渡らずにくぐって抜けます。
橋の少し手前に昭和大橋の地震の時の様子を知らせる案内板があります。
また左手には時間が来るとなる人形の形のオルゴールが。
それを過ぎると右手に大きなガラスのホールが見えてきます。
こちらがりゅーとぴあです。
正面に階段があるので登っていくと、左右に道が分かれます。
どちらからも同じところに出るのでどちらに進んでもOKです。
りゅーとぴあの中を通り抜けてみたければ右に進んでください。
りゅーとぴあのやすらぎ堤側エントランスがあります。
左に進んでも正面エントランスに出るので、そこから中に入ることもできますが、
お茶をするなら右に進んだほうがカフェに近道です。
正面エントランスからはまっすぐ進むと左手にWhat’s NIIGATAのモニュメントが見えて、
そのまましばらく直進、
こちらで左手に進んで降りていくと
白山神社の蓮池のところに出て、白山神社に繋がっています。
まとめ
いかがですか?
神社の周り、敷地内には蓮池や
お茶室、
最初の県令・楠本正隆の像、
噴水池、
さまざまな石碑など、まだまだ見所がいっぱいです。
のんびり散策するもよし、ここから古町(鳥居前の参道の商店街)を歩くのもよし、お隣のりゅーとぴあでお茶するもよし、
絶えず誰かが休憩したり、お参りしたり、たくさんの市民に愛されている白山神社。
新潟を訪れたらぜひ寄り道していただきたいランドマークです。