すばらしき漆芸の世界!田口善国の蒔絵作品に魅了される!

田口善国

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すばらしき漆芸の世界!田口善国の蒔絵作品に魅了される!

いつも新しい出会いがある!国立近代美術館の日本画コーナー!

 

棟方志功展楽しみにしていた棟方志功展。

富山でも青森でも行けずにいた展覧会へ、

ようやく東京で行くことが出来ました。

東京国立近代美術館での開催です。

東京国立近代美術館はこちら:https://www.momat.go.jp

この東京国立近代美術館に来ると、

企画展の他にもう一つの楽しみがあります。

それは3階の10室、日本画コーナーを訪ねること。

もちろん他のコーナーも楽しめるのですが、

これまで洋画を鑑賞する機会が俄然多くて、

日本画はあまり見てきませんでした。

田口善国

その日本画という世界の面白さを教えてもらったのがこの10室です。

行くたびに違う作品が飾られていて、しかも素晴らしい作品ばかり。

数年前にここを訪れて以来の楽しみになっています。

この日も棟方志功展の後、のぞいてきました。

この10室、手前と奥と二つのコーナーがあって、

手前には工芸作品、奥には日本画の大作が飾られていることが多いようです。

そしていつもは奥のコーナーの日本画に感銘を受けることが多いのですが、

今回は手前のコーナーの作品に魅了されてしまいました。

今回の新たな出会いはこちら!

田口善国

今回魅了されたのはこちらです。

手前のコーナーで紹介されていたのは、

漆芸家・田口善国の作品です。

田口善国

奥村土牛などから日本画の手ほどきを受けた田口善国は、

草花や虫などを愛情深く観察し、

新な構図と繊細な意匠で作品に表しました。

田口善国

蒔絵や螺鈿(らでん)を駆使した表現は

重要無形文化財(人間国宝)としても高く評価されているそうです。

今回は生誕100年の節目にあわせ、田口善国の代表作が紹介されていました。

田口善国とは

田口善国

東京芸術大学名誉教授の漆芸家で、国の重要無形文化財(人間国宝)。

大正12(1923)年3月1日東京都麻布生まれ。

本名善次郎。

生家は医者で、父と交遊のあった漆芸家・松田権六に昭和14(1939)年に弟子入しました。

田口善国

やはり父と交遊のあった奥村土牛に昭和11年から同16年まで日本画を学び、

吉野富雄に古美術を学んでいます。

昭和21年第2回日展に初入選、以後、次々と日展に入選。

田口善国

この間、昭和25年から2年間、

東京芸術大学研究生として小場恒吉に日本文様を学び、図案などを研究しています。

昭和35年より日光東照宮拝殿蒔絵扉の復元修理に従事。

昭和36年日本伝統工芸展に「蒔絵手箱」を出品して奨励賞を受賞し、

昭和37年には日本工芸会会員になっています。

田口善国

その後昭和38、39年と2年連続で奨励賞、

昭和43年には文部大臣賞を受賞、

また昭和53年のMOA岡田茂吉賞では工芸部門優秀賞を受賞、

と次々と輝かしい受賞歴が続きます。

田口善国

昭和55年に大倉集古館所蔵の蒔絵「夾紵大鑑」の復元修理、

中尊寺金色堂復元修理にも参加しています。

それらの功績から昭和64年には国の重要無形文化財保持者(蒔絵)に指定されています。

田口善国

同49年から東京芸術大学美術学部講師をつとめ、

昭和50年には同学助教授、

そして昭和57年には同教授となりました。

平成2(1990)年には同学を停年退職し、同名誉教授となっています。

田口善国

古美術品の復元修理を通して伝統的な漆芸技法を研究し、

蒔絵、螺鈿の高度な技術を習得。

そうした技術を生かし、動植物を主なモティーフとする斬新な意匠、表現を試みて現代的な漆器を

制作しています。

田口善国

田口善国の作品はこちら:https://www.nihonkogeikai.or.jp/works/15339/

まとめ

棟方志功展で訪れた東京国立近代美術館でのもう一つのお楽しみは、

3階の10室・日本画コーナーを訪ねること。

あまり馴染みのなかった日本画について教えてくれ、

そしてそこにはいつも素晴らしい作家や作品との新しい出会いがあるのです。

今回の出会いは漆芸家・田口善国とその作品でした。

意匠に富んだ蒔絵の世界にときめきます。

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