日本の色・きものを学んで垣間見た新たな世界
新たな世界を見てしまいました
結果はともあれ、先日きもの文化検定に挑戦しました。
その話はこちら:きもの文化検定2021 受けてきました
準備期間、実質2週間という時間の中で、
とりあえず出来るところまでやってみようと勉強してみたのですが、
その幅広い出題範囲の中から、
試験とは関係なくとても興味ある新たな世界を見てしまいました。
「日本の色」です。
洋裁にしろデコ料理にしろ印象派にしろ
もともと色彩のときめく世界が大好きなので
日本独特の色が存在することは知っていたのですが、
今回きものについて学んでいて、
その世界への興味が一気に増しました。
日曜日に試験が終わって
いろいろ詰め込みすぎた今年のテスト勉強も一段落。
今年は、あー、勉強しなきゃ、の1年だったので、
最後の試験が終わって、
ちょっと気持ちにゆとりができたのも事実です。
ちょうど「しただ塾」の英語の先生が三条の本屋さんの話をしていたので、
色に関する本がないかちょっと見に行ってきました。
しただ塾の今回の講座は観光業・接客業への就職支援を目的とした内容なので、
インバウンド対応としての英語の授業も多く組まれているのです。
「色」の本を探しに三条の知遊堂へ
こちらが三条の知遊堂です。
先生の話で大きな本屋さんで文具もたくさんある、と聞いていました。
なるほど大きい本屋さんです。
文具もたくさん揃っていました。
「色」関連の本を探してみました。
ありました。
特殊な分野なのかなと思っていたら、
思った以上に多くの種類の本が並んでいて驚きます。
配色の本が多いのは
やはりWebデザインの重要性が高まってきているからでしょうか。
平積みになっている本もいくつかあります。
気になる本の中から1冊選んで買ってみました。
こちらです。
「有職の色彩図鑑 由来からまなぶ日本の伝統色」
八條忠基さんという方の著書になります。
パラパラと内容を見て
一番ウキウキする本を選びました。
八條忠基さんとは
全く知らない世界のことなので、
八條忠基氏のことをググってみました。
すると面白い記事が。
八條忠基氏は日本に伝わる有職装束研究の第一人者だそうです。
この方が執筆した全320ページにも渡る「有職装束大全」という学術書が
ネット上のある一言「ヤベェ本」の一言で2万RTと話題になり、
ツイートから4日後には重版が決定するという
学術専門書籍としては異例の事態になったとか。
何だかますます興味が湧いてきました。
有職(ゆうそく)とは
有職とか有職故実とか
何となく目にして何となくわかったような気になっていましたが、
いざ説明しようとするとさっぱりわかりません。
調べてみても、特に有職故実については
バシッとこれか!と思わせてくれる説明と出会えずにいます。
そんな状態であえて書いてみるとすると、
有職とは、
平安時代から伝わる朝廷・公家及び武家の儀式行事上の法式のことを指し、
有職故実とは、
平安時代から伝わる様々な儀式や儀礼における、
立ち居振る舞いや装束、調度品などの知識のこと、のようです。
有職故実と一言に言っても
住まいや建物のことであれば建築史、
調度や武具、神輿などであれば歴史考古学、
服装、装束であれば服飾史、
年中行事や儀式であれば民俗学、
などなど広範囲にわたる、どの分野においても重要な知識のよう。
私が今年勉強して、現在投げ出し状態にある日本史の勉強とも
かなり深く関わってくるはず。
大宝律令、養老律令、延喜式…などが関係してくるのかな。
まあ、おいおいもう少し分かってくると思って
今は言葉だけ覚えておこうと思います。
思い出すのは群馬の旅
こうして思い出すのは昨年の群馬の旅です。
偶然通りかかった高崎の「染色植物園」。
あの時は資料館しか見ることができませんでしたが、
今思えば、まさにこの「日本の色」のための植物園でした。
再度訪問して、植物園もゆっくりみて、
前回は急ぎ足だった資料館ももっとゆっくり見てみたいと
今更ながら思います。
この話はこちら(の最後の方):日本全県制覇2周目 35県目は群馬の旅(2020年11月)
「日本の色」シールも買ってしまった
知遊堂、文具もいろいろ豊富です。
ちょっと覗いていたらこんなシールもあったので
買ってしまいました。
こちらは鳳凰の色ということで
色形の違う38色のシールが。
こちらは朝霧の色ということで
同じく38色のシール。
楽しい。
やっぱり色を見ているウキウキ感はたまりません。
誕生日の色は花萌葱(はなもえぎ)
見つけた色のサイト「伝統色のいろは」で調べた
誕生日の色を再現してみました。
こちら「花萌葱(はなもえぎ)」色が私の誕生日の色だそうです。
特徴は1「旅行好き」、2「記録魔」で
インスピレーションワードは「サラダ」だそう。
1とサラダは大いに当たっています!
そのサイトはこちら:https://irocore.com/#intro1
まとめ
きものの勉強をしていて出会った「日本の色」。
もともと色彩好きな私にはとても興味のある分野です。
試験の結果はわかりませんが、
この分野はもっと知りたいと思いました。
さらに理解すれば
日本史の知識も広がるはず。
あと昔の人が楽しんだ「かさね色目」。
色と色の組み合わせに名前がついているなんて、
その美意識と色や着るものに対する愛情に驚きです。
またそんな話も書けたらと思っています。